米国の司法長官レティシア・ジェームズ氏は4月25日、仮想通貨取引所Bitfinex運営とステーブルコインのテザー(Tether:USDT)発行母体であるiFinex兼Tether Limitedのメンバーに対する裁判所命令を公式に取得したことを発表した。裁判所命令は、仮想通貨を取引するニューヨークの投資家から継続的に詐取しているという内容で、ニューヨークの法令に違反しているとする。
レティシア氏の調査によると、Bitfinexは同取引所で発生した約8億5,000万米ドルの資金損失を隠蔽するために、顧客と企業の資金を混在して管理しているという。レティシア氏が提出した資料によると、Bitfinexはテザーの準備金から7億米ドルを抜き取ったとされている。
今回の裁判所命令によって、調査期間の間、Bitfinexはテザーを放棄・発行することは禁止される。また、コンピュータに保存されている文書など削除も同様に禁止される。レティシア氏は、これまでにも2018年9月に調査を行っており、11月にはニューヨークで事業を行わないことを内容とする召喚令状を発行していた。
The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチームは、Web3やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、Web3に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- 【3T インタビュー】専門家が考えるカーボンクレジットの今とこれから - 2024年2月15日
- 専門家が考えるカーボンクレジットの今とこれから【EcoLinks インタビュー】 - 2024年1月17日
- サプライチェーンの炭素排出を正確に計測するトークン「CET」が発表 - 2023年12月7日
- ゴールドスタンダード、パリ協定第6条に遵守したカーボンクレジット発行へ - 2023年12月6日
- ブロックチェーン企業 Circularise、海洋バイオ燃料会社 FincoEnergiesと提携 - 2023年12月4日