SIIF、JVPFを通じ「地域・教育魅力化プラットフォーム」「ホームスタート・ジャパン」に資金提供・経営支援を決定

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一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)は6月8日、一般社団法人ソーシャル・インベストメント・パートナーズと共同で運営する「日本ベンチャー・フィランソロピー基金」(JVPF)を通じ、一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォームと特定非営利活動法人ホームスタート・ジャパン(HSJ)の2団体に対し、3年間にわたりそれぞれ3000万円の資金提供と経営支援を提供すると発表した。

JVPFは「次世代の育成」をテーマに、ベンチャーフィランソロピー手法で投資・支援活動を実施している。同手法は「中⾧期の柔軟な資金支援と組織の成⾧を促す経営支援」を主軸に社会的インパクトの拡大を目指すもので、「ベンチャーキャピタル」と「フィランソロピー」を掛け合わせた造語。主に「教育」「女性」「コミュニティ」などの社会基盤の安定に資する活動をする団体を支援の対象とする。

地域・教育魅力化プラットフォームは、「意志ある若者にあふれる持続可能な地域・社会をつくる」というビジョンを掲げ、34道府県110校の公立高校の国内留学を支援する一般財団法人。「地域みらい留学」を軸に、地域と学校とをつなぐ“高校魅力化コーディネーター”の採用・研修事業や、魅力ある高校づくりの実現を評価し研究するシンクタンク事業など、日本の地域創生と未来を担う若者の育成の両軸で、全国の自治体や教育機関と連携しながら活動している。

HSJは、妊娠期から乳幼児のいる家族に対し、全国各地にあるNPO法人や社会福祉法人などが運営母体となって、ボランティアを募集・養成し、ホームスタートの手法で家庭訪問を行っており、活動範囲を31都道府県、118スキームに広げる。母親が孤立感や不安感に悩みながら子育てをする家庭が増え、それが子どもの虐待や母親の産後うつなどの社会課題に繋がる「孤育て」の解消を目指す。

SIIF は「教育や子育ての課題解決なしに、豊かな地域コミュニティの持続・発展は実現困難な社会になっている。この課題に取り組む担い手は多く存在するが成功例は多くない。今回の2社は解決の成功実績をもっており、このノウハウを、できるだけ多くの担い手に届けられることを期待して支援していきたい」とコメントした。引き続き社会的事業を行う組織に資金やスキルなど様々な経営資源を提供することを通じて、インパクトの創出を目指していく方針。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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