SIIF、建設業界向けプラットフォーム運営の助太刀に「はたらくFUND」でインパクト投資

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一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)は7月13日、新生企業投資株式会社の子会社である新生インパクト投資株式会社と共同運営する「日本インパクト投資2号投資事業有限責任組合(はたらくFUND)」を通じて、株式会社助太刀が実施する第三者割当増資を引き受けたと発表した。

はたらくFUNDは、新生銀行グループである新生企業投資社が国内の子育て関連事業へのインパクト投資を行うため、2017年1月に邦銀グループが運営する初のインパクト投資ファンドとして設立した「日本インパクト投資1号ファンド(子育て支援ファンド)の後継ファンドとして19年6月設立。「子育て・介護・新しい働き方関連事業」を投資対象とし、投資先事業者の成長支援や社会的インパクトの拡大を目指す。ファンド総額36億円、1件あたりの投資金額は1億円~5億円。投資期間5年、組合期間10年で、運営は新生インパクト投資社とSIIF。

助太刀社は「建設現場を魅力ある職場に。」をミッションに掲げ、建設業界における建設技能労働者の人材不足を「事業者間マッチング」と「採用」の側面から解消するため、建設業界に特化したプラットフォーム事業を提供している。

運営者によると、建設業界は地域社会のインフラ整備、安全・安心の確保を担う社会的役割が大きいが、他業界と比較しても高齢化が進行しており、人材の確保・育成が喫緊の課題。国土交通省を中心に処遇改善のための施策が官民一体となって講じられる中、助太刀も政府の取り組みとの連携を進めている。

助太刀社は、多様なキャリアモデルの創出とその認知拡大に努めるとともに、これらの事例を業界内の制度や官民連携の施策にも波及させることで、一人でも多くの職人が望む働き方を実現し、建設業界も人材の安定的確保が実現できるようになることを目指している。このため、はたらくFUNDが目指す理念「多様な働き方・生き方の創造」に沿っていると判断、今回のインパクト投資を実行した。

また、投資検討段階から、助太刀社の事業が社会に与えるインパクトを測定・可視化し、その結果を経営や事業プロセスの改善に活かす「インパクト測定・マネジメント」の導入について経営陣と議論を重ねてきた。

「出資実行後も、社会的価値の創出と経済的価値の最大化の両面から助太刀をサポートしていく」としている。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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