ミュージックセキュリティーズ、新型コロナウイルス感染症緊急対策基金への寄付募集開始

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ミュージックセキュリティーズ株式会社は4月30日から、自社が運営するインパクト投資プラットフォーム「セキュリテ」で「新型コロナウイルス感染症緊急対策基金」への受付を実施している。東京大学基金との連携プロジェクトで、寄付金は東大への寄付として、医療対策(治療薬・ワクチンの開発、検査キットの開発、医療体制の充実など)に活用される。受付は6月30日まで。5月9日午後1時の時点で91人から386万9千円が寄せられている。東京大から寄附金領収書が発行され、寄附者には税制上の優遇が適用される。

セキュリテは、創業や中小企業支援による産業振興・地域創生、創作活動と研究開発、環境問題の解決、震災復興など、それぞれの地域で抱える社会的な課題を投資家の出資で解決、経済的な価値と社会的な価値の両方を追求する投資の仕組み。一口数万円から投資できる。ミュージックセキュリティーズは2001年設立。社名は、インターネットを活用したアーティストの発掘を祖業とするためだ。近年は国連の掲げる持続可能な開発目標(SDGs)をファンド審査における評価軸のひとつとして採用、代表取締役の小松真実氏は世界経済フォーラムより「Young Global Leaders」に選出されるなど、グローカルな企業姿勢を打ち出している。新型コロナ対策では、「みんなで乗り切る新型コロナウイルス対策プロジェクト」として、食品、酒造事業者を対象に支援を行っている。

同社と国立大学法人東京大学社会連携本部は19年11月、東京大の教育研究を支える財政基盤多様化の一環として、寄附募集の新たな仕組みを構築することで合意。同社が運営する「セキュリテ寄付」で東京大学基金プロジェクトの寄附募集を行うことで、大学関係者以外の新たな寄附者層へ訴求できる。東京大の大学連携プロジェクト、セキュリテ寄付とも文部科学省の「研究支援サービス・パートナーシップ認定制度」の認定サービスに決定している。同制度は、研究者により良い研究環境を提供し、国内の科学技術の推進・イノベーションの創出を加速するとともに、研究支援サービスに関する多様な取組の発展を支援するもの。投資と研究支援を繋ぐ新しいプラットフォームとして注目される。

募集開始にあたり、東京大学総長の五神真氏は「医療の現場では、最新鋭の検査機器の導入をはじめ医療体制の一層の充実を図っている。一方、現時点で速やかに実行すべき取り組みは、これら教育研究や医療体制の充実にとどまらず広範囲にわたる。しっかりと対応するためには充実した財政的下支えが必要不可欠」と広く寄付を呼び掛けている。

【参考記事】セキュリテ「新型コロナウイルス感染症緊急対策基金」

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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