仮想通貨リップル(Ripple)を発行するリップル社は12月7日、自社が保有するトークン660億XRPのうち550億XRPのロックアップを完了した。これによりXRPの発行枚数が制限され、今後の市場に流通するXRPを計算可能になる。
2018年以降、リップル社は550億のうち、毎月10億XRPずつロックアップが解除され市場に供給できる。そして月末までに放出されなかった分のXRPは、再度55か月間ロックアップされることになる。
リップルは、P2P(Peer to Peer)の仕組みに基づいた仮想通貨だ。仮想通貨の中で最も流通しているビットコインとの違いは、リップルはXRP以外の世界中の通貨で決算が可能なこと、そして金銭取引のネットワークを安定させて国際送金や決算を数秒で行えるということだ。既存の金融システムに寄り添ったうえで、その欠点である流動性を補完しているのだ。
今年5月、すでにリップル社は安定したXRP供給のために年内のロックアップを発表していた。トークンの総発行枚数1000億XRPの過半数をリップル社が保有しており、以前までは一度に大量のXRPが市場に流れ込むことによって通貨の価格が下がる可能性があると懸念する声が上がっていたのだ。
今回のロックアップは、XRP保有者にとっては健全な投資が可能になるという大きな影響をもたらした。リップルの先進的な仕組みは、国際送金の手段として専門機関に利用されることも増えるだろう。今後も引き続き注目していきたい。
【関連ページ】リップルとは?特徴・仕組み・購入方法
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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