ブロックチェーンベースの国際送金ソリューションを提供するリップル社は3月29日、東南アジアでモバイル決済ソリューションを手掛けるTranglo社の株式40%の買収に合意したことが明らかになった。
Tranglo社は、2008年創立以来、クアラルンプール、シンガポールやジャカルタなど東南アジアを拠点に128カ国1300のパートナーを持ち、21種類の法定通貨を取り扱う国際決済企業である。
東南アジアの決済事情は、国別の独自システムにより細分化されており、国際間の送金は高額になってしまう。Tranglo社は、海外の出稼ぎ者からの送金が年間300億ドル(約3兆2千億円)に上るフィリピンにおいて、既存のコリドー(送金経路)を築いていることから、リップル社のODL(On-Demand Liquidity)を導入するうえで重要な役割となると考えられている。これにより、RippleNetユーザーはODLの顧客を対象としたXRPの貸し出しサービスであry「Line of Credit」を活用し、運用資金を確保しつつ、これまで以上に多くの市場でクロスボーダー決済が可能となる。
リップル社のTranglo社への投資は、RippleNetが広がっている東南アジアでの決済エコシステムの拡充に努めたいコミットメントの表れであると説明。リップルの製品/デリバリー担当バイスプレジデントのAmir Sarhangiと、東南アジア担当マネージング・ディレクターのBrooks Entwistleが、Tranglo社の取締役会の一員となることが発表されている。
同取引は当局の承認と通常の取引完了条件に従い、2021年中に完了する見通しだという。
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【参照記事】Ripple Acquires 40% Stake in Asia’s Leading Cross-Border Payments Specialist, Tranglo
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