世界最大級の株式市場ナスダックのCEOであるアディナ・フリードマン氏が、仮想通貨の取り扱いに前向きな姿勢を示している。同氏は4月25日、CNBCの取材のなかで、仮想通貨への法整備がより進んで市場全体が成熟すれば、ナスダックは将来的に仮想通貨取引のプラットフォームにもなる可能性があると述べた。
米証券取引委員会(SEC)による規制が整うまでにどれだけ時間がかかっても良いが、投資家にとっての公平な取引を実現することが大切だという。
ナスダックはすでに、仮想通貨取引への一歩へ踏み出しているようだ。同社は25日、ビットコイン投資家のウィンクルボス兄弟らによって設立された仮想通貨取引所「Gemini(ジェミニ)」との提携を発表した。Geminiは、ナスダックの市場監視技術を利用し、価格操作などの行為を防ぐことで、公平なプラットフォームの構築を目指す。
ICO(イニシャル・コイン・オファリング)について、ナスダックのフリードマン氏は、これは有価証券扱いとなるだろうという見解を明らかにしている。同氏は「ICOは米証券取引委員会(SEC)の規制の対象となるでしょう。」とし、規制の必要性を主張した。
【参照サイト】Nasdaq is open to becoming cryptocurrency exchange, CEO says
The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチームは、Web3やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、Web3に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- NEAR、サンカルプタル財団との提携でブロックチェーンを活用した植林エコシステム構築へ - 2023年5月29日
- EY、二酸化炭素排出量追跡プラットフォームのベータ版をローンチ - 2023年5月25日
- SDGsプラットフォーム事業TADORi、ブロックチェーンによるデニム生産過程の炭素追跡実験へ - 2023年5月22日
- 日本のブロックチェーンを盛り上げる企業達【GuildQB インタビュー】 - 2023年5月22日
- カーボンクレジット売買プラットフォームSolid World、カーボンリスクツールCRISPを導入 - 2023年5月22日