フォークコイン(BCH、BSV)の事例から推測するビットコイン半減期後のマイナー動向

ビットコイン(BTC)の3度目の半減期が5月12日に迫っている。ビットコインの2つのフォークコイン、ビットコインキャッシュ(BCH)とビットコインSV(BSV)は4月に半減期を迎えた。2つのコインはBTCと同じ採掘アルゴリズム(SHA-256)を使用しているため、半減期後のハッシュレートや価格動向を分析する価値があるかもしれない。4月21日、ブロックチェーン調査企業TokenInsightが報告している。

BCHとBSVはそれぞれ4月8日と10日に半減期を迎え、どちらもブロック報酬が12.5枚から6.25枚に半減した。BCHとBSVの両方の価格は半減期前後で安定したレンジ内に留まったが、ハッシュレートは毎秒3〜4エクサハッシュ(EH /秒)から1EH / S未満に低下。2つのチェーンのマイナーの一部がまだブロック報酬の大きいBTCチェーンにシフトした。データサイトCoin Danceによると、3つのチェーンの合計ハッシュレート分布のうち、BTCチェーンのシェアが98.7%に増加した。

半減期直後にBCHとBSVの1ユニット当たりの限界コストは上昇したが、両方とも採掘難易度が10分毎に調整される設計であるため、まもなく以前の水準に戻っている。ブロック生成時間にも遅延は発生しなかった。現在までにハッシュレートは平衡状態に戻り、BCHとBSVはそれぞれ2EH / Sと1.5EH / S前後まで回復している。

TokenInsightは、ビットコインの半減期後にネットワークハッシュレートが大幅に低下し、Antminer S9などのASICマシンが停止に追いやられると予想している。現状において、S9マイナーは電気代0.04米ドル/ kW、運用コスト15%の条件下で利益率は20%しかない。同社によると「0.02米ドル/ kWの電力価格を利用できない限り、S9の大部分は役立たずになるだろう」という。

同様にブロックチェーンに関するリサーチを行うCoin Metricsによると、2016年に発売されたS9は現在のビットコインのハッシュレートの約23%を占めている。ビットコインの難易度調整は2016ブロック(約14日)毎に発生する仕組みであり、次回は5月18日に迎える。この間、採算の取れないS9マイナーは大きなプレッシャーを受ける可能性があるという。過去の半減期でハッシュレートは、価格と同様に推移する傾向があった。2016年の半減期にはハッシュレートが1年後に急上昇、ビットコイン価格の上昇により、多くのマイナーを引き付けた。

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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム

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