ライオン株式会社はプラスチックの資源循環を目的に、同社が本社を置く東京都墨田区と「ハブラシリサイクルに関する協定」を3月31日に締結した。連携して使用済みハブラシの回収、リサイクルを行う。行政のごみ回収事業と連携したハブラシリサイクル活動は全国初。
4月1日から同区の公共施設、全公立小・中学校及び区内全公立保育園など計85ヵ所に回収ボックスを設け、使用済みハブラシを回収する。集まったハブラシは、すみだ清掃事務所の清掃職員が定期的に集め、同社指定のリサイクル関連企業で再資源化し、植物プランターなどのプラスチック製品の素材として活用する。また、同社では回収量に応じて、区内子ども食堂などを利用する子どもたちに向けて、自社製品(新品のハブラシなど)を提供するとともに歯みがき指導などを行い、オーラルケア習慣の普及、定着に協力していく。
同社は創業時から植物油脂を原料とした製品の製造販売を行い、水環境問題や地球規模の気候変動問題に対して、商品やコミュニケーションを通じて、長年にわたり取り組んできた。近年は「サステナブルな地球環境のための取り組み推進」を重要課題と位置づけ、持続可能な社会と事業の発展の両立を目指す。
世界共通の課題であるSDGs(持続可能な開発目標)やパリ協定が実行段階となってきた2019年6月、グループの新環境目標「LION Eco Challenge 2050」を制定。2050年を目標に、事業を通じて「脱炭素(気候変動)」と「資源循環(プラスチック、水資源)」の問題に取り組み、「人と地球の健やかな未来」の実現に貢献する方針を打ち出している。実現に向けて①事業所活動におけるCO2排出量ゼロ②ライフサイクルにおけるCO2排出量半減③プラスチックの高度な資源循環④持続可能な水使用――の4つの「チャレンジ」を掲げる。
【参照記事】ライオン、東京都墨田区とハブラシリサイクルに関する協定を締結
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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