IOST/IOS財団は12月23日、鹿児島県大島郡の与論島で2019年8月に行われたIOSTプラットフォームを活用した独自トークンによる経済圏について、運用の報告を行った。
今回行われた独自トークンは、与論島のエコノミーにとって、自然や文化に対してプラスなことをすればトークンが手に入る仕組み。例えば、自然の風景を写真で撮ってSNSに投稿するだけでトークンを貰えます。与論島の写真が発信されることで、島の良さをもっと多くの人に知ってもらえる。そのほか、島のゴミ拾いについても、現地の人間だけでは取りきれないゴミの現状を踏まえ、ゴミ拾いをしてくれた人に対して時間分のトークンを付与する試みが行われた。
島を守るための行動で得たトークンは、島のカフェや居酒屋などの商業施設ではもちろん、とくに与論の民族村を継承する村での地域の伝統の染物や編み物の体験をトークンで買える。また、島の人が与論島で昔に体験した話を酒の席で聞くことや、現地の人しか知らない与論島の歴史や良さをトークンを払って聞けるようにしたことで、よりユニークな仕組みの構築を目指した。
IOST/IOS財団は、高速TPSを可能にするコンセンサス・アルゴリズムの研究開発、パブリック・ブロックチェーンネットワークを提供するシンガポールの非営利財団。国内では大学・教育機関向けに、ブロックチェーン技術のワークショップを無償で提供、7大学・専門学校、300名の学生が受講している。すでに自治体やエネルギー企業が参加する電力取引の実証実験で、IOSTブロックチェーン・プラットフォームでの開発も行われている。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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