世界銀行が8月16日、2度目となるブロックチェーン債を発行して約36億円にわたる資金調達をした。
同債券発行は豪コモンウェルス銀行に委託され、イーサリアムのプライベートチェーン上の債券「bond-i」販売により、5,000万豪ドル(約36億円)を調達したという。最初のbond-i債券が発行された昨年8月の調達額と合わせると総額は1億6,000万豪ドルに達している。
世界銀行(国際復興開発銀行)は昨年8月、ブロックチェーン技術を活用した世界初新型債券である「ボンダイ」 ( bond-i = Blockchain Operated New Debt Instrument)の発行条件を提示した。同行によると、ボンダイは分散型台帳を使用しライフサイクルを通じて作成、割り当て、譲渡、管理されるブロックチェーン債券であると説いう。今後、さらなる追加の機能を提供し、決済、保管、規制コンプライアンスの効率を向上させる意向だ。
世界銀行(国際復興開発銀行、IBRD)は 1944年に設立され、189か国が所属するグローバル開発協同組合として運営されている。貧困国支援や継続的発展サポートを目的とした、信用貸し、保証、リスク管理製品、および助言サービスを提供している。
豪州はブロックチェーン技術と政府支援の調和水準が高いことに加え、すでにカンガルー債で世界銀行債の知名度が高い。債券販売を委託された豪州のコモンウェルス銀行(Commonwealth Bank of Australia=CBA)には、専任チームが存在し、債券プラットフォームの開発において重要な役割を果たす統括的存在に位置する。
世界銀行ファンディング部門のヘッドを務めるアンドレア・ドーア氏は、投資家やパートナーからの継続的で強力なサポートとコラボレーションに満足していると述べ、デジタル化を促進し、経済の生産性を高め、持続的に技術進展を加速させる鍵となると示唆した。
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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