IBMの技術を利用したカストディソリューションサービス、3月にもβ版がローンチ予定

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デジタル通貨VCのShuttle Holdingsは、世界最大級のシステムインテグレーター企業IBMのプライベートクラウド上に構築されたデジタル通貨向けのカストディサービスのβ版をローンチすることを発表した。3月14日、米国最大級の仮想通貨メディアCoinDeskが報じている。

Shuttle Holdingsは、テクノロジービジネスへの投資、開発、スケーリングを主要事業として執り行う投資企業だ。ソフトウェア工学やシステムの専門知識と金融経験のある人材を採用し、世界6か所の拠点でグローバルに活動をしている。同社は仮想通貨やトークンを直接保有することはないものの、関連するツールの提供を行っている。

今回提供が予定されているカストディサービスは、多くのカストディ業者が利用する秘密鍵がネットワークから隔離されているコールドストレージとは異なる。通常であれば、利用者はコールドストレージのように利用までの手間が煩雑な保管手段ではなく、より利用しやすい保管手段かつ安全な環境を求めるものだ。Shuttle Holdingsはこうしたニーズに着目し、暗号鍵の保護に特化して設計された専用暗号化プロセッサハードウェアセキュリティモジュール(以下、HSM)によって、セキュリティと効率のトレードオフをブレークスルーする機能を構築したという。

CoinDeskによると、HSMは、資産にアクセスするために数時間かかるコールドストレージとは異なり、電子的なプロセスで高速にアクセスが可能だという。HSMを提供するのはIBMだけではなく、ハードウェアウォレットで知られるLedger社などもHSMソリューションを提供している。

CoinDeskによると、同社のチーフ・インベストメント・オフィサーBrad Chun氏は「今月中を目処に限定したクライアントを対象としてサービスをローンチする予定だ。サービスは一般公開していないが、このサービスの順番待ちリストもある」と語っている。

【参照記事】IBM Quietly Enters Crypto Custody Market With Tech Designed for Banks
【参照URL】Shuttle Holdings

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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