FTSE Russell、アジア地域でのサステナブル投資の分析対象拡大。日本株は約1300銘柄に

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ロンドン証券取引所グループで指数算出サービスを手掛けるFTSE Russell(ラッセル)は12月24日、アジア太平洋地域でのサステナブル投資分析対象を拡大すると発表した。FTSE RussellのESGレーティングとデータモデルにおける中国A株のカバレッジを拡大し、約800の銘柄が追加。これにより中国株式のカバレッジは約1800銘柄となった。またレーティング対象となる小型株の拡大により、日本株のサステナブル投資分析対象を約1300銘柄とした。

アジア太平洋地域全体では4300以上の銘柄がFTSEラッセルの気候変動リスク、スクリーニング、ESGレーティングを含むサステナブル投資の詳細な分析対象となっている。 全世界でのサステナブル投資分析カバレッジは現在総計7200銘柄におよび、FTSEラッセルが「投資家によるスチュワードシップやグローバルなアクティブ戦略およびパッシブ戦略へのESG統合を可能にする」としている。

FTSEラッセルのサステナブル投資のデータモデルは多様なアプローチに対応する幅広い基準を提供し、気候変動リスクの考慮、ESG レーティングの提供、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に沿った投資のサポートなどに利用できる。中国A株の指数組み入れについて「世界第2位の中国経済の成長原動力であり、金融サービスプロバイダーからテクノロジーイノベーターまで様々な株式をカバーしている。近年の中国による政策見直しやオペレーション課題の進展も市場参加者に歓迎されている」と押す。

中国A株は2019年6月よりセカンダリー新興国市場としてFTSE Global Equityインデックス・シリーズ(FTSE GEIS)に段階的に組み込まれており、2020年3月にフェーズ1の組み入れが完了する予定。

FTSEラッセルは、世界中の投資家にサービスを提供するグローバルインデックスリーダー。何千ものインデックスを算出し、70ヵ国以上の市場や資産クラスを測定、ベンチマーク化し、そのカバー率は世界の投資市場の 98%に及ぶ。現在、約15兆ドルの資産がFTSEラッセルのインデックスをベンチマークとして利用している。サステナブル投資の資産運用への取り込みという日本の投資家からの高まる需要に対応した提案も行っており、ESGレーティングデータモデルを活用した FTSE Blossom Japan Index などを提供。主力ファンドに適用される中核的 ESG ベンチマークとして、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に選定されている。

【参考記事】FTSE Russellが中国と日本でサステナブル投資の分析対象を拡大(PDF)

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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