フランス、パリに拠点を置く大手金融Societe Generale(ソシエテ・ジェネラル)は9月15日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実検に使用するブロックチェーンに、仮想通貨Tezos(XTZ)を採用することを発表した。
Tezosは分散型のパブリックブロックチェーンで、ステークホルダーはネットワークへの投票を通じてプロトコルの修正を行うことができる。オンチェーンガバナンスにはPoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)が採用されており、スマートコントラクトの検証を容易にする機能が備わっていることから、金融アプリケーションとして理想的なソリューションとされている。
プロジェクトには、Tezosエコシステムの開発研究センターの1つであるNomadic Labsが参加する。Nomadic Labsには、Tezosプロトコルの開発に関与する40人以上の工学研究者が開発に取り組んでおり、PoSやオンチェーンガバナンス、スマートコントラクトの検証機能など、Tezosプロトコルとスマートコントラクト言語の開発に携わっている。
仏中央銀行はソシエテ・ジェネラルと共同で、CBDCをテストするなどデジタルユーロの実験を継続的に行っていた。Nomadic LabsのMichel Mauny氏は、「フランスにとどまらず、海外においてもさまざまなプロジェクトがTezosに参加している。我々のエンジニアリングの品質と専門知識が発揮されていることを再認識でき非常にうれしく思う」と述べた。
【参照記事】TEZOS SELECTED BY SOCIETE GENERALE – FORGE FOR ITS CENTRAL BANKING DIGITAL CURRENCY EXPERIMENT
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