株式会社大和証券グループは3月6日、フランスの農業系金融機関クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク(CACIB)が発行するグリーンボンドを投資家向けに発売した。
CACIBは総資産および自己資本(Tier1)ベースで世界最大手の金融グループの一つである、クレディ・アグリコル・グループの法人営業・投資銀行部門。クレディ・アグリコル・グループとCACIBは同グループの中期計画と社会へのコミットメントの一部として、革新的エネルギー・気候変動に対応する企業やプロジェクトへのサポートを行っている。
発行するグリーンボンドの調達資金の同額か相当額を、再生可能エネルギー、グリーン・ビルディング、エネルギー効率、クリーン輸送、廃棄物および水資源の管理、持続可能な農業および森林管理のうち、1つ以上の的確カテゴリーに対し、新規または既存の投融資のファイナンスかリファイナンスに充当される。
期限前償還条項付デジタルクーポン型日経平均株価参照円建社債(ノックイン 65)と期限前償還条項付デジタルクーポン型日米2指数参照円建社債(ノックイン 60)の2種。いずれも日本円建て、ノックイン65は期間3年(2023年3月17日償還)、販売単位200万円以上100万円単位、ノックイン60は5年(2025年3月17日償還)で販売単位300万円以上100万円単位。
大和証券グループは、中田誠司社長を委員長とした「SDGs推進委員会」を設置、グループ横断的にSDGsへの取り組みを進めている。グリーンボンド販売も取り組みの一環で、「今後もSDGs達成に向けて貢献するとともに、投資家の皆さまに新たな投資機会を提供していく」としている。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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