ビットコインの勢いは、とどまるところを知らない。世界中で取引量が増え、取引価格も全体として上昇傾向が続いている。ビットコインは仮想通貨の代表格として、今は一部の投資家だけでなく、一般の消費者からも注目されており、その姿は、1980年代のインターネットを彷彿とさせる。Ethereum world newsが4月17日に掲載した詳しい考察の内容を紹介しよう。
仮想通貨の王座に君臨するビットコイン。その価値は依然として8,000ドルを下回ることなく、現在の取引価格は8,188ドルだ(4月17日現在)。今朝のテクニカル分析によると、ビットコインの下値支持線は7,900ドルとなり、今後さらに8,400ドルから8,500ドルのレベルに上昇する可能性もある。ビットコインがオープンソースのソフトウェアとして初めて登場したのは、今から9年前のことだ。その当時と今を比較すると、その価値がはるかに増大していることがわかる。2010年5月の段階では、1万BTCでアメリカのピザチェーン店Papa John’sのピザ2枚と交換できる、というレベルで、さらに以前のビットコインには、ほとんど価値がなかった。
プログラマーのハル・フィニー氏は、運用開始当初の取引でビットコインを獲得するなど、いち早くビットコインを支持、購入し、貢献してきた一人だ。彼はリリース当日にビットコインのソフトウェアをダウンロードし、2009年1月12日、世界最初のビットコイン取引でサトシ・ナカモトから10BTCを受け取っている。当時、ビットコインの価値は、ビットコインフォーラムでの個人間交渉によって取引され、前述のとおり、1万BTCを有名店のピザ2枚と交換した、という逸話が残っている。
CNBCのアナリストで、投資家のブライアン・ケリー氏は、ビットコインについて「1980年代当時のインターネットのようだ」と話している。1980年代と言えば、CiscoやMicrosoftといった黎明期の企業が業界の草分け的な存在として台頭してきたころだ。ケリー氏は、「ビットコインは企業でもなければ、株式でもない」と考える。この表現は、ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトが描いた「仮想通貨」像に合致するものだ。同氏は、金融機関ではなく、ユーザーがすべての取引を管理できるようにしたい、と願っていたのだ。
1980年代当時、データの保存に使用されていたのはカセットテープレコーダーのような旧式のデバイスだ。スティーブ・ウォズニアック氏が、より一般的なフロッピーディスクドライブを開発するのは、もう少し後の話だ。当時のインターネットの接続速度は、運が良くても1秒あたり合計300ビット。ちなみに現在、Comcastが提供する通信速度は1秒当たり1.0メガバイト(1,024キロバイト)から2,000メガバイトだ。
つまり、もし今の仮想通貨とブロックチェーンが、80年代のインターネットと同じ位置にいるとしたら、仮想通貨の未来は非常に明るいと言える。ハードウェアとソフトウェアの技術は日進月歩で向上しており、仮想通貨とブロックチェーンの技術がグローバルテクノロジーとファイナンスの未来であると言っても、過言ではない。そうなると、インターネット上に飛び交うビットコインの価格予測金額が「2万5,000ドル」、「9万1,000ドル」、「25万ドル」という数値になるのも、夢物語ではない、ということだ。
ビットコインをはじめ、仮想通貨の将来性は未知数だ。いまだに日本ではリスクが高いというイメージを持つ人も少なくない。それは裏を返せば、今後ますます拡大の余地があるということだ。インターネットも当初は、単なる「流行」として扱われていたが、今は生活に欠かせないアイテムだ。ビットコインの動向から、まだまだ目が離せない。
【参照記事】Bitcoin (BTC) Compared To The Young Internet Of The 80s
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