マネックスグループ株式会社(以下、マネックス)に買収された仮想通貨取引所コインチェック(以下、コインチェック)は7月10日、同取引所の安定性向上のためにメンテナンスを実施すると発表した。メンテナンスは7月21日のAM4:00〜AM5:00に行われ、メンテナンス中はWEBとアプリの両者でサービスが利用不可能となる。
コインチェックは1月、時価約580億円相当の仮想通貨NEMのハッキングによる盗難被害を受けた。コインチェックは金融庁から取り扱い仮想通貨における管理体制の脆弱性と経営体制の不備を指摘され、金融機関であるマネックスの信用やセキュリティ技術を得る目的で買収されるに至った。
マネックスは1月時点で、仮想通貨に関する情報サイト「マネックス研究所」を開設しており、仮想通貨交換業への参入も検討していた。しかし、仮想通貨交換業を行うには金融庁の認可が必要で、NEM流出事件以降はこの登録審査が厳格化することが懸念された。同社はコインチェックを買収することで登録審査にかかる時間を省いたかたちだ。
マネックスの松本大代表取締役はコインチェックの買収を発表した4月6日に、2か月後の全面営業再開を目指すと発言していた。この発言の期日を超え、マネックスが仮想通貨交換業での米国進出を検討するニュースが報道される中、今回のメンテナンスがコインチェックの全面営業再開と関連するのか。注目が集まっている。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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