2021.12.10 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインは再度下値模索か】

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昨日のビットコイン相場は下落。50,000ドル台で推移していたが、ジリジリと値を下げる展開となり、一時48,000ドル割れの水準まで下落。フラッシュクラッシュの下値が42,000ドル付近のため、まだ距離はあるものの、流動性が薄くなりやすい中、大幅な値動きには注意が必要な雰囲気となってきている。

仮想通貨市場全体も上値が重い雰囲気となっており、年末100,000ドルと話していたマーケットは沈黙するような様子となっている中、長期的な投資家は淡々と下落したら購入する動きに変化は見られない。

短期的には下落しているものの、先日お話した通り、下落したタイミングでもなかなかロングポジションが積み上がってきていないことから、本日はまだ下落する動きが続きそうな印象。個人的には一旦ロングは撤退し、43,000ドル方向へ下落するのではと考えているため、ショートに切り替えて保有中。イーサリアムに関しても上値追いは厳しいことから、4,000ドルを割れるような展開を想定している。

足元はLUNAやSAND等メタバース関連銘柄も調整安となっており、12月は買い場探しでゆっくりとしたスタンスで臨む方がいいため、短期的なトレードで細かく動かすことはしない方がいいか。

仮想通貨市場のニュースは目立ったニュースは出ておらず、マイクロストラテジー社が94億円相当をビットコインが下落したタイミングで追加購入してきているというニュースがある程度。またマイクロソフトがNFT関連企業に出資しているというニュースが出ている。

米国市場は株式市場がS&P500指数やNASDAQが下落しており、半導体銘柄が下落する動きに。米国債金利も10年金利で1.47%あたりまで一時下落しており、VIX上昇する展開。原油は下落しており、オミクロン株の見直し買いが入っていたことから一旦調整する動きとなった。

ドル円は113円台前半まで下落しているがエントリーは行わず。個人的には113円近辺からのロングを検討しているが12月はチャート通りに動かないため、積極的なポジションメイクは行わない方針。少し早めに今年は終わりというくらいのスタンスで考えている。日経平均株価も昨日のショートは28,600円付近で買い戻しを行なっており、利益確定を行う。

12月の相場の特徴としては流動性が一気に低下し、お休みムードになるため、上下の変動が大きくなる。そのためデイリーでマーケットを見てしまうと、マーケットに遊ばれてしまうようなトレードを行いやすくなるため、一喜一憂しないことがとても大切だということは覚えておくべき点だろう。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12