昨日のビットコイン相場は上昇。49,000ドル付近から調整安で47,000ドル台まで下落していたビットコインだが、NY時間に株が大幅下落する中でも仮想通貨市場のみ大幅上昇しており、ビットコインは49,000ドル台に到達。大きなニュースはないもののビットコインの底堅さがしっかりと確認できる動きとなった。
ポイントとしては未決済建玉が減少していることから、短期的なショートカバーが踏まされた格好であり、現物の買いもそれなりにフローで入ってきていた様子。ハッシュレートも4月のヒストリカルハイの水準まであともう少しというところまできており、ビットコイン市場の回復がハッシュレートからも確認できる動き。ビットコインは一旦50,000ドル付近まで到達してきているが長期的にはまだ保有していい水準。そのためロングのコストも43,000ドル台であることから下落時は積み増す方針にしつつ、保有し続けるスタンスとしたい。
米国市場は株式市場が大幅下落。引き続き米国の債務上限問題が上値を重くしているというコメントも見られるが、リスクシナリオとしては考えられるものの、そこまで重要視しなくてもいいのではないかという状況。個人的には、債務上限が解決した後の米国債発行による金利上昇を受けて株安にいく可能性があるのではないかと考えている。
また昨日、中国恒大の株式売買が香港市場で停止したことを受けて市場が反応する動きに。合生創展集団が中国恒大の株式を買うのではないかという思惑が広がっており、売買停止がどのように影響するのか注視している状況。
日本では岸田内閣が誕生し金融所得課税の話が出ていることから株式市場の上値が重い展開が続いている。日経平均株価は先物ベースで27,000円台後半まで下落しており、調整安が進行している状況。
ドル円も上値が思いが110円台半ばでのロングポジション構築のスタンスに変更なし。日経平均株価は一旦損切り行う予定。
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中島 翔
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