昨日のビットコイン相場は下落。33,000ドルあたりを推移していたビットコインは米国時間に下落を始め、淡々と下落する展開になり一時30,000ドルを割れ28,000ドル台後半までお大幅下落。短期的なショートポジションを作る動きが見られていたが、ある程度投げ売った様子なことから反転上昇し32,000ドルを回復する動きに。
ショートカバーによる買い圧力と、ある程度大口投資家が売り切ったことで下落が落ち着いた様子となっている。
ビットコインは5月の急落時につけた29,000ドル付近が足元の最終サポートラインとなっており、このラインで今回は支えられた格好となったが、ここを再度割れてくると、真空地帯に突入するため下落した場合も下値目処がわかりにくいチャートとなっている。
個人的には一旦売り切ったと考えており、35,000ドルから40,000ドル付近までの戻しはあってもいいかと考えており、ゆっくりと下落したタイミングでは拾っていく姿勢で本日は考えている。
イーサリアムも1,800ドルを一時割れる動きとなっており、ビットコインを中心に仮想通貨市場が大幅下落する日となった。
ホエール・キャピチュレーション・インデックスをチェックすると、昨日はクジラと呼ばれる大口投資家が取引所に資金を送金しているフローが見られており、実際に売却しているかわからないものの、売り圧力がかかりそうなフローが見られていることはポイント。
米国市場はパウエル議長が下院議会で証言を行い、「物価は一定水準まで低下する確信がある」と述べたことによって、足元の物価上昇が一過性と捉えているということが判断できたことから、引き締め懸念が低下、株は堅調な推移を見せており、ドル円は110円台後半での推移。
米債金利10年も一時1.50%まで上昇する動きとなったが長期ゾーンは上昇しにくい地合いが続いており、1.46%まで低下している。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 地球環境を守る新たな金融支援、GX経済移行債の役割とは? - 2024年4月5日
- トランジションボンド/ローン、環境への投資を促進するファイナンス手段 - 2024年4月2日
- SDGs債の新潮流、サステナビリティ・リンク・ボンドと発行事例を解説 - 2024年4月2日
- 環境意識高い投資の始め方、グリーンボンドの基本と国内実用例 - 2024年3月29日
- 地方銀行が推進する環境サステナビリティとグリーンファイナンス - 2024年3月29日