先週末のビットコイン相場は一時33,000ドルまで大幅下落の後、下落分を取り戻す動きに。38,000ドル付近から週末に5,000ドル以上の下落を見せたあと、自律反発の買い戻しが優勢となり、36,000ドル台を回復。現在35,000ドル付近で推移している。
ハッシュレートは中国のマイニング禁止報道から2020年10月以来の低水準となっており、米大手暗号資産取引所Coinbaseにも5,000BTC以上の入金が確認されるなど売り材料が散見。
30,000ドル付近までの下落を視野に入れながら、中長期的なプレイヤーは淡々とポジション量を増加させているため、買い場探しの視点で引き続きチェックする予定。
米国市場は大幅下落、NYダウは500ドル以上の下落を見せており、米債金利10年も1.44%まで低下しFOMC後の上昇幅を失う展開に。一方でドルは強含む展開となっており、ドル円は110円を維持している状況。ユーロドルは1.1800ドル台後半まで急落しておりドルの強さが際立っている相場となった。
足元はリフレトレードの巻き戻しが起きている状況だが、消費者物価指数の上昇や今後の利上げ予想の高まりと金利の動きが一致していないため、米国債金利は短期ゾーンを中心に低下しにくいと考えている。ドル円は株安に反応していないことから、引き続き111円方向をターゲットにしたトレードを行いたい。
ビットコインは足元は戻り売りの環境になっているが、個人的にいつ巻き戻されるかわからないため、中長期的にどこで拾っていくかの視点でゆっくり構える予定。
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中島 翔
一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12
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