昨日のビットコイン相場は上昇する動きが継続。朝方38,000ドル付近まで上昇していたが、昨日もショートカバーのフローも入りつつ上昇基調を継続させ、40,000ドルを突破。40,000ドルを突破すると上昇のピッチが早くなり41,000ドル手前まで上昇し、大台に乗せる動きとなった。
チャートでは下記のチャートの通り、三角保ち合いを上方向でブレイクしたことによってチャート的には短期的に上昇トレンドに入った様子。
しかし、「イーロン砲」とも呼ばれるイーロン・マスク氏のツイートがきっかけという点、影響期間が短くなっている点は気になるところ。また、IMFが法的・経済的にビットコインを法定通貨に採用するには問題があるとのコメントやBISからは興味深い実験とのコメントが出ており、各国中銀からエルサルバドルやその他ビットコインを採用しようとしている国々への圧力が強まる段階に来ているような印象のため、上値追いは時期尚早か。
昨日記載したように資金フローとしては短期的な売りは一旦終了し、中長期的なホルダーがビットコインのポジションを積み増している動きとなっているため、下値目処は30,000ドル前後で止まると個人的には予想している。
米国市場は今週のFOMCが開催される中様子見ムードとなっており、米国債金利は10年で1.49%まで上昇する動きに。ドル円も110円に乗せてきておりドルインデックスが強い状況なことから、ドル円の下落圧力も小さいか。
本日はドル円は110円台半ばまで上昇する可能性はるがFOMCを前に方向感は出にくいか。FOMCの注目点はテーパリングの議論が強まるかどうかという点。
ある程度テーパリングは織り込まれていると推測されるが、米国債金利は消費者物価指数が大幅に上昇している中、あまりついていく様子が見られないため、そのギャップが埋まるような動きになる可能性は考えておきたい。一方で機関投資家が米国債のポジションを積み増す動きも出ていることから、米国債金利の方向性もFOMC次第か。
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中島 翔
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