昨日のビットコイン相場は上昇。一昨日の急落から反転上昇基調を継続し、一時50,000ドルを突破すると、51,000ドルまで上値を伸ばす展開に。しかしそこから利益確定手動の売りフローが強く、49,000ドル台まで下落する動きとなった。
50,000ドルは大きな節目として見られているが、オプションのポジションは全く積み上がっておらず、しっかりと乗せてくれば52,000ドルまでの絵が描ける。一方で資金調達率がロングサイドで傾いていることから、再度ポジション調整が入り46,000ドルを割り込む展開となると少し辛い可能性があるとも考えている。
カナダで2つ目となるビットコインETFが承認されたことで、ビットコインETFを受け入れる動きになり始めているか。先進国ではビットコインにポジティブな動きが目立つ反面、暗号資産市場にもインパクトの大きいインド等を筆頭にビットコインに懐疑的な国もある。こうした国々でビットコインを受け入れる動きがで始めるとビットコイン相場にさらにいい影響を与えるか。
その他通貨に目立った動きは出ていない。
アメリカでは米国10年金利が1.31%まで上昇しており、金利が急騰していることによる株価への影響は頭に入れておきたい。株価が大きく下落すると、ビットコインも連れ安になる可能性があると考えているため注意。
テクニカルでは50,000ドルに再度乗せてくれば短期的について行きたいところだが、個人的にここから上方向にはついていきにくいと考えており、一旦の急落をゆっくりと待っておくほうが保守的か。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
The following two tabs change content below.
中島 翔
一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 地球環境を守る新たな金融支援、GX経済移行債の役割とは? - 2024年4月5日
- トランジションボンド/ローン、環境への投資を促進するファイナンス手段 - 2024年4月2日
- SDGs債の新潮流、サステナビリティ・リンク・ボンドと発行事例を解説 - 2024年4月2日
- 環境意識高い投資の始め方、グリーンボンドの基本と国内実用例 - 2024年3月29日
- 地方銀行が推進する環境サステナビリティとグリーンファイナンス - 2024年3月29日