グロービス経営大学院は13日、同機関の日本語MBAプログラム卒業生向けにブロックチェーン技術による修了証明書の発行を実験的に行うと発表した。文部科学省認可の学位を授与する教育機関が、ブロックチェーン技術を活用した修了証明書を発行することは日本初だ。同試験の運用は7月から開始する予定だ。
グロービス経営大学院は、「社会に創造と変革をもたらすビジネスリーダーの育成」を目的とする私立大学だ。企業や官公庁、団体等における3年以上の社会人経験を有する者の入学を許可しており、2019年4月の入学者は902名に達した。
今回の取り組みは、改ざんが困難なブロックチェーン技術を活用してデジタルの修了証明書の即時発行を可能にし、証書の信頼性と利便性を向上させることが目的だ。修了証明書を確認したい卒業生は、スマホアプリや認証サイトを通じてブロックチェーンにアクセスし、修了証明書の真正性を証明することができる。これにより、国外の卒業生でも発行を申請した後、即座に修了証明書を手にすることが可能だ。
このブロックチェーン証明書発行システム「Credentia」は、株式会社Credentia Blockchain Technologiesにより提供されている。株式会社Credentia Blockchain Technologiesは、社会をよりシームレスなものにアップデートしていくことを使命としており、ブロックチェーン領域における次世代のデジタルIDシステムの開発に取り組んでいる。同システムは、経済産業省主催「ブロックチェーンハッカソン2019」にて、コンピュータ・ソフトウェア協会賞を受賞した高橋翔太氏のthinkShake製作所と共同開発している。
【参照記事】グロービス経営大学院、日本初の「ブロックチェーン技術による修了証明書」発行へ
立花 佑
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