先週末のビットコイン相場は一時45,000ドル台後半まで下落するも、48,000ドル台まで反発。しかし上値が重く推移しており引き続き上下両方向ともに可能性がある状態が継続している。

チャートとしては底固めしていると捉えることができるような形状にもなってきており、判断が難しくなってきている。
オプション市場ではダウンサイドリスクを警戒するポジションが増加しており、ある程度の下落にはマーケットは備えられている状況。オンチェーンでは中長期的には引き続き強気で将来的には見ていいという見方に変わりはないが、短期的には年末に向けてそろそろどちらに動いてもおかしくないチャートになりつつあり、急な変動には要注意。足元は個人投資家の参入も減少する中、機関投資家のフローもここから大きく減少するため、動きが出にくい状況。
ビットコインは軽めのポジションで一旦拾っているが、あまりにも上値が重い場合はすぐに損切りを行うスタンスでポジションを保有している。イーサリアムも三角保ち合いのような形状となりつつあり、方向感に欠ける展開。引き続き年末までは急変に注意しながら積極的なポジション取りは控えておきたい。
米国市場はNYダウが500ドル超の大幅下落。一方でNASDAQは小幅な下落に留まっており、セクターで異なる動きとなっている。
米国債金利も10年金利が一時1.37%付近まで低下する中、ドル円も113円台前半まで下落しており、株安からの円高圧力が強まった形に。しかしウィラーFRB理事の3月に利上げの可能性を示唆するような発言行ったことで、金利が上昇する中ドル円も113円台後半まで反発。
原油等コモディティ関連が下落する中で、豪ドルやカナダドルも下落しており、高リスク通貨からの逃避のフローが入っているような日となっている。
足元はFOMCのタカ派スタンスを否定するかのように株価が調整しており、まずはクリスマスまで株価の上値は重い状況が続きやすいか。年末から年初は逆に上昇しやすいため短期トレードの方はここからどこで仕込むかという点に注意してチェックしておきたいところ。
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中島 翔

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