昨日のマーケットは米国株式市場は反発。
ドル円はここ2日間で4円以上の急騰を見せており、流石にスピードが早すぎるとの声が上がっている。政府高官からも再度円安牽制発言が出ているものの、為替市場は政府や日銀が何かできるのか試しているかのように、円安が進行が止まらない地合いとなっており、何かしら手を打たない限りは150円も視野に入ってきているような勢いになりつつある。NY時間には米国債金利が低下したことによってドルの調整売りとなり、ドル円は144円台前半まで下落しているが、調整安であり、円高にいくような雰囲気ではないか。
昨日はアメリカのベージュブックが公表されており、物価鈍化の兆しが見られる地域も出ていることが公表され、また住宅用の不動産市場は全ての地域で住宅販売が減少しており、足元の急激な金利上昇が大きく影響を受けている様子。
米国株市場は一旦金利低下でショートカバーの反発となっているようだが、個人的には株価はまだ底値をトライする動きになる可能性があるのではないかと思い始めており、引き続きショート回転でもいいのではないかと現在は考えている。
昨日はカナダ中銀が0.75%の利上げを行い、政策金利を3.25%に引き上げた。先進国の中でも政策金利が一番高い国となっており、先んじてインフレ対策のための利上げを講じてきたが、ここにきて前倒しで利上げを行うような言葉が文言から削除され、今後は利上げを行うものの小幅に引き上げていく方針となりそうな雰囲気をマーケットに伝えている。
外国為替市場ではイギリスポンドが1985年以来の安値をトライしており、40年振りの水準まで下落してきている。イギリスでは高インフレに悩まされている中、首相交代ということで一時ご祝儀相場的に上昇するタイミングもあったが、イングランド銀行は1年以上の長期的なリセッションが続く見通しも発表しており、厳しい経済状況であることが見てとれる。
個人的に注目しているのは原油価格がロシアがウクライナ侵攻前の水準まで戻ってきていることであり、明らかに需要が緩んできているのがチャートからも見てとれる動きとなっている。
仮想通貨市場は全体的に反発する動き。株式市場が反発する中でビットコインも連れ高となっているが、特に何かしら仮想通貨市場で材料が出ているわけではない。
オンチェーンでもそこまで動きは出ておらず、先物市場で下方向の目線が強いような動きにもなっており、オプション市場でも下方向を意識するポジショニングとなっているが、下に備えているとも考えられるため、この予想通り下落するかは正直わからないという印象。
仮想通貨市場でのニュースはFTX USがゲームストップと提携をしたということでゲームストップ株が急騰するという動きが出ていた。
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中島 翔
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