昨日のマーケットは米国の下院議長であるペロシ議長が台湾に到着し、蔡総統と会談することを受けて米中の緊張感が高まった。中国は米国の高官が台湾を訪問した場合は軍事行動も辞さないということでコメントしていたため、軍事演習を実際に始めており、今後どのように動くのかマーケットは注視している。
また昨日は米国高官が9月の利上げもある程度大きいものになるような発言を行っていることもあり、米国債金利は大幅上昇し10年金利は2.77%と25bp以上の急激な上昇を見せた。
金利上昇に伴って、米ドルも上昇する動きとなっており、ドル円は133円台を回復している。米国債金利の先週からの上昇は短期勢のショートカバーが入っており、ある程度調整が完了したことがわかっていたことから再度利上げムードになるという話でも敏感に反応した様子。
株式市場は金利上昇したことにより、NYダウやNASDAQが下落しており、調整ムードになってきている。
個人的には日経平均の底堅さが昨日は気になっており、米株が重い中でも堅調な地合いを保っているのが不思議に感じており、一旦ショートポジションも買い戻している状況。
ニュースとしては、ECBが先日発表したEU域内分断化を阻止する第一弾の措置を通じて、イタリア等南欧諸国を防衛するために数十億ユーロを初めて投じた。
仮想通貨市場は大きな変動もなく推移しており、ビットコインも22,000ドル台半ばから23,000ドル台の狭い範囲でのレンジとなった。
仮想通貨市場は引き続き米国株との相関関係が強いことから、株式市場が下落する局面では上値は重くなりそうな印象。仮想通貨市場への資金流入は現在も続いている状況なので、市場のセンチメントは上方向に変わりつつあることに変化はないか。
仮想通貨市場のニュースとしては、グッチがAPEコインの決済に対応することを発表したことや、Magic EdenがイーサリアムNFTに対応するという内容が出ている。またバイナンスでも新しいトークンである「Binance Account Bound(BAB)」を発行する計画をプレスリリースで明かした。
ポジションとしては日経平均ショートは利益確定済で再度ショートでエントリーしていくか検討中。
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中島 翔
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