2022.4.11 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインは42,000ドルの攻防へ】

※ このページには広告・PRが含まれています

先週末のビットコイン相場は下落。44,000ドルをトライするような動きを見せていたが、レジスタンスラインとなり突破できず反落。43,000ドルから44,000ドルに急上昇するような場面も見られるが、上方向で推移するとそのまま上で叩かれる展開が続き、上昇圧力が継続せず。

昨日も一旦43,000ドルを超えて上方向をトライすると思いきや、そのまま42,000ドル割れまで一気に下落し、42,000ドルを割れてくると、40,000ドルが見えてくる状況。

しかしオンチェーンをみるとファンディングレートはマイナスサイドに全体的に入ってきており、42,000ドル付近でサポートされるかはかなり重要だと個人的には考えている。下落方向の備えも引き続きオプション市場をみる限り備えてきている様子でもあり、下値余地は限定的と捉えている。

ビットコインは個人的には40,000ドルを割れるまではロングで入るしかないと考えており、42,000ドルを割れたら再度ロングで入っていく予定。40,000ドル割れをストップで考えつつ、短期的な急落があればスキャルピングで取って行きたい。

足元世界的にインフレが進む中、ビットコインをインフレヘッジのために利用するという動きも出てきており、中長期的な視点でこの動きは底堅さに繋がってくると考えている。世界最大のビットコインの祭典である「Bitcoin 2022」がフロリダのマイアミで行われていたが、あまり価格への影響はなかった。

また仮想通貨市場が全体的に上値が重い中で、日本のメタバースで注目されている「元素騎士」のMVトークンがジリジリと価格を上昇させており、流動性はとても低い状況ではあるものの売りが出てこない不思議なチャートをしていることが気になっている点。

メジャーアルトのチャートでは年初来安値付近で推移している通貨が増えてきているため、一旦ここを徐々に割れてくると急落がある可能性があるということは頭に入れておきたい場面だろう。

米国市場はNYダウが下落する中NASDAQは下落。引き続きハイテク関連銘柄が顕著に下落してきており、米国債金利が上昇する中かなり弱い動きが続いている。

ドル円も再度124円台を突破してきており、一旦125円を目指す展開か。

資源価格が一旦落ち着いてきていることもあり先週末は豪ドルが弱い展開となっているが、いい押し目を作ってきたと捉えており、そろそろロングで短期的にエントリーしていきたいと考えている。また足元はECBが政策変更をするようなスタンスが強まってきており、ユーロはショートカバーが起きる可能性は否定できないことから注意したい。

ユーロドルは米ドル上昇圧力が強いため上昇できないが、米ドルの強まる動きが収まる過程でロングは再度狙っていきたいところ。

ポジションはドル円のロングとNASDAQショートのみ。

今日は最後に米国株でダウ輸送株指数とラッセル2000(小型株)がS&P500のインデックスの先行指数となるということをチャートに示しておきたい。

【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法

仮想通貨取引を始めるなら

The following two tabs change content below.

中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12