今日は現状の相場動向を整理してからいつものレポートに入りたい。
現状の気になるポイント
- ロシア侵攻から相場が動いているのは「米ドル高」、「ユーロ安 ポンド安」、「原油高」、「豪ドル高」、「株安」、「ゴールド高」という動き
- 現在の動きは「ユーロ高 ポンド高」、「原油安」、「豪ドル安」、「米ドル高ストップ」、「ゴールド安」、「株高」とこれまでの短期的な動きと対照的な動きが発生。
- ロシアの侵攻は強まる状況で戦況は変わっておらず。
- ロシアウクライナ停戦協議が3日連続で開催
上記を考えると「ここから反転する」とは言えないが、「最悪のシナリオは織り込んでしまい修正が現在入っている」と見るのが妥当なのではないかと考えている。この点を考えて今日のFOMCまではある程度ポジション調整が入るというシナリオはありなのではないか。
昨日のビットコイン相場は38,000ドルから39,000ドル台でのレンジでの推移。朝方上昇する動きから上方向に行くかと思いきや上昇分を吐き出しそのまま下落方向に。しかし38,000ドル台では底堅く、NY時間株高の動きとなる中、ビットコインも再度上昇する動きとなり39,000ドル台半ばまで反発。
チャートで見ても底値を切り上げてきており、42,000ドル付近まで下記チャートのレジスタンスラインを上抜けすると42,000ドルがターゲットとなりそう。
ポジションはTwitterで示している通り、一旦38,000ドル台半ばで様子がおかしくなったため微益であったが利益確定を行い、再度38,000ドル台後半でささいどロングポジションでエントリーしている。引き続き上抜けを期待したいという状況なのでロングポジションは継続。
オンチェーンを見てても特に変化はなく、FOMCまではビットコインはそこまで動きにくい相場になるだろう。ニュースでもglassnodeのデータから6か月以上動いていないビットコインの割合が総支出の5%を超えたというニュースが出ており、短期的な保有者が長期に移行していることが把握できる数字。中長期的にはビットコインの上目線に変化はない。
米国市場は株式市場が上昇。ロシアとウクライナの停戦協議期待が高まっているのか、FOMCを前に短期的なショートカバーが入っている様子。長期的なトレンドにはならないと考えており、あまり意識しなくてもいい動きと捉えている。
原油価格も大幅下落し1バレル93ドル台まで低下。アメリカでは卸売物価指数が公表され予想対比マイナスだったことから、インフレ懸念が原油価格と合わせて低下したと解説されているニュースが多いが一過性だろうと個人的には考えている。
ドル円は118円台半ばまで上昇してきており、ピッチとしては少し早い印象。高値の目処は昨日記載した118.60-70付近なのでここを突破するかはチェックしておきたい。
上記の整理で記載したように、3月の利上げは完全に織り込んでおり、また有事のドル買いの動きも短期的に重なって現在のドル円の水準になっていることから、ここからロングで攻めるよりは一度下落するのをゆっくり待っておく方が得策と考えている。
そのためドル円は休憩ムード。日本としても、輸入物価の上昇と円安のバブルパンチになっていることから輸入企業にとっては急に辛い状況となっているため、日銀や政府の動きには少し注意を払いたいか。
ユーロドルは引き続きロングで保有しておりポジションは積み増している状況。日経平均のロングも保有しており26,000円あたりまで上昇してくれると嬉しい。日本円を中長期的に考えると、「日銀の利上げはない」、「米欧は利上げスタンス」という金融政策の道筋に明確な差があるため円安方向が強まることは避けられないと考えていることからクロス円はショートであまり攻めるのは好ましくない印象。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日