2022.3.2 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインは株式市場との相関が崩れる】

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昨日のビットコイン相場は続伸。一時45,000ドル付近まで上昇しており、2月上旬の高値で高値を抑えられる形となっており、一旦チャートのレジスタンスラインで上昇は落ち着いている動きとなっている。

ビットコインはリスクアセットとして株式市場と相関が強かったが、足元は相関が崩れており、株式市場の上値が重い中ビットコインは上昇する相場となった。

ロシアがウクライナへの攻撃を強めるロシアでは仮想通貨の取引量が増加しており、ロシアルーブルが大幅下落する中、資産保全のためや資金を動かせない富裕層や国民が仮想通貨取引を増加させている様子。ある意味リスク資産ではなく有事のビットコイン買いの様相になりつつあり、ロシアとの問題が泥沼化する場合はビットコインの上昇する地合いは変わらないのではないかとみている。

現物市場でも淡々とビットコインを保有する投資家が増加しており、現物市場で売られそうな材料もオンチェーンで見られないことからここでショートは危険な雰囲気。仮想通貨市場でもビットコインが選好されており、メジャー通貨の上昇が目立っている。ポジションは41,000ドルロングを保有しており、引き続き少し粘って保有しておきたいと思っており、本日も43,000ドル前後あたりからロングでエントリーしていきたいところ。

米国市場は株式市場が反落。ロシアがウクライナへの侵攻を強める中、原油市場で1バレル100ドルを突破し、106ドル付近まで上昇しており、インフレ懸念から株式市場が反応したか。

今は材料を考えるというより、ウクライナへのロシアの軍事侵攻や強力な制裁に関してどうなるのか、どこが落とし所になるのかというのは全くわからないという状況。そのため日々の値動きに一喜一憂するのではなく、このイベントから利上げ見通しがどのように変更されるのかを考えながら中長期的な視点で市場を考えることをおすすめする。こういう時は待つのも相場であり、無理なエントリーだけは絶対に避けるようにしたいところ。

米国債金利は1.73%まで大きく金利低下しており、すでに2%付近から30bp前後低下してきている。

ポジションはドル円のみロングで保有している状況で、これは中期的なポジションとして保有。足元はドルインデックスが高いため米ドルは短期ショートと見ているが、戦争の影響がわからないことから短期的なポジションは取っておらず。方向性がなんとなくわかるタイミングやリスクリワードがいいと判断できるまではとにかく待つ姿勢。唯一ポジションとして取りたいのは、日経平均株価が急落するタイミングでは押し目でロングを3月中旬に向けて仕込みたい。

また4日からパラリンピックがあり、中国開催というところもあることから今日明日あたりでロシアに動きがあるかどうかに注目したい。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12