昨日のマーケットは株式市場が下落。米国債金利が上昇する中で、堅調だった半導体関連の下落が大きくなった。ドル円も金利が上昇する中ドル円は134円台半ばでの推移となっており、134円を挟んだ展開となっている。
昨日はクリーブランド連銀のメスター総裁やセントルイス連銀のブラード総裁がコメントしており、メスター総裁は前回の会合で0.5%の利上げの可能性もあったということや、ブラード総裁が3月に0.5%の利上げの可能性を排除しないというタカ派的な発言を行ったことに反応した様子。
オプション市場でも3月に0.5%の利上げに賭けるフローも見えており、市場が急激にタカ派方向の戦略に切り替え始めている状況。また経済指標でもPPIが発表され、予想以上の数字となったことを受けて、市場はCPIの流れをそのまま引き継ぐ動きとなっている。一方で住宅市場は指標からも鈍化する動きが続いており、底打ち感が出てきている状況で、市場に若干希望の光が見え始めたのかもしれない。
昨日気になったのは6ヶ月物の米国債金利が5%を超えてきており、逆イールドも発生している点。株式でリスクを取って5%を取るよりは短期債を選好して資金が流入しやすいと考えられるため、株式市場にとっては明らかに危険な水準に近づいていると個人的には考えている。
日本株もTOPIXが2000ポイントに近づくと個人の売りが入ってきており、上値は重い状況。
一旦は日経平均株価も27,000円割れの方向で推移しやすいかもしれない。
仮想通貨市場は一時大幅上昇するも、NY時間は利益確定のフローが増加し、上値が調整安の動きに。ビットコインは一時25,000ドル台まで上昇していたが、24,000ドル割れの水準まで大きく調整されており、一旦頭を打っている状況。
しかしフローとしては大口で現物が買ってきていることや、パンテラキャピタルがレポートでも記載している通り、一旦底を打って強気相場に転じていると考える投資家が増えている状況。小口のウォレットでも残高を保有しているアドレスが増加しており、全体的に資金が流入していることが判断できる動きとなっており、一旦は25,000ドル方向で推移する方向でみた方が賢明だろう。
ニュースとしてはスクエアエニックスがNFTプロジェクトでポリゴンを採用したというニュースが出ている。
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中島 翔
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