先週末のマーケットは株式市場は市場によって異なる動きに。NYダウはわずかに上昇する中、NASDAQが強い動きとなっており、NASDAQの昨年の下落分からの急反動が継続している。
注目されたPCEデフレーターはコア価格指数で前年比+4.4%と予想通りの数字となり、11月の+4.7%から低下、総合指数も+5.0%とこちらも予想通りの数字となった。11月は+5.5%から鈍化する動きとなっており、インフレ鈍化の傾向が確認される数字となっている。
為替市場はそこまで目立った動きはみられていないが、クロス円は2月に注目される日銀総裁人事で相場は動きそうな印象。
現在総裁の最有力候補としては現副総裁の雨宮氏となっており、他中曽氏と、山口氏が候補として上がっている。
雨宮氏は黒田総裁の緩和路線を支えてきたメンバーであるため、市場から就任されると緩和路線が継続かとも言われているが、現在黒田総裁とはあまり仲が良くないと噂されており、緩和路線だけで考える必要性はないだろう。
山口氏は白川総裁時代の副総裁でありタカ派でもあるため、就任した場合は金融政策の出口を見据えた政策になると思われることからクロス円は円高方向の圧力がかかると考えた方がいいか。
ドル円はそれまでは130円を挟んだ展開が継続すると思われるため、上下のレンジで考えておきたい。どうしても政策変更が意識されることからクロス円は上にいくと叩かれやすい地合いがあるということは覚えておきたい動き。今週は1日にFOMC、そして2日ECBと中銀の発表が連続するため、その内容次第では米ドルかユーロ主導で相場が動きやすくなるだろう。
仮想通貨市場は底堅い動きが継続。ビットコインは23,000ドルを維持しており、短期的に下落を狙ったショートが踏まされているような印象。
現物市場でも一部大口が買ってきているフローも見えているようで、チャートでは一旦下攻め失敗した状況からショートで攻めにくいチャートになってきている。サポートラインとしては22,000ドルが引き続き意識されるだろうが、上方向で推移した場合は25,000ドルが次のターゲットとなるだろう。足元の上昇は株式市場の上昇もある程度寄与しているのではないかとも考えられるが、ここが崩れた場合はリスクとして想定しながらポジションは考えておきたいか。
ニュースとしてはFTXの債権者の中にamazonやネットフリックス、アップル等大手企業の名前が連なっていることが発覚したことが話題となっている。
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中島 翔
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