昨日のマーケットは株式市場が続伸。本日の大きく注目されているアメリカのCPI発表を控えて、インフレ率が鈍化するとの期待が株式市場を後押しする形となっている。
特に金利低下の動きからハイテク関連中心に上昇しており、NASDAQは1.8%高という動きとなった。米国債金利も低下しており、10年金利は3.53%まで低下と金利低下の動きが続いている。
ドル円はドル高というよりは円売り圧力から一時132円台後半まで上昇していたが、流石に大イベントとも言える日の前日のため、上昇が継続することはなく、132円台半ばで落ち着いている。
昨日はボストン連銀のコリンズ総裁が0.25%の利上げを支持する方向で傾いているということをコメントしたことも市場の期待を高める形となったか。
本日のCPIは市場の6割以上が予想を下回ることを期待している調査結果が出ており、現在の動きはある程度CPIが弱まることを想定しているというポジショニングになっていることは注意したい。CPIで予想外に強い数字が出た場合は株式市場は急落し、米ドルも一気に上昇するだろう。昨年のCPIを受けたドル円の値幅は2円以上となっているため、135円も130円も視野に入る可能性があるという状況なことからリスク管理には注意しておきたいか。
またオーストリア中銀総裁のホルツマン氏はECBが利上げペースを弱めるにはコアインフレ率の低下の確認が必要としており、現段階で金融政策を変更することは考えないことをコメントしていることがユーロの上昇にも寄与したか。ユーロドルは1.07台後半まで上昇しており、1.09台もターゲットに入るようなチャートの形状となってきている。CPIでのドルの動向によっては一旦ユーロドルが下落する場面も出てくるだろうが、そこは絶好の買い場になるかもしれない。
仮想通貨市場は堅調な相場でビットコインは若干上昇する動きに。株式市場が上昇する中で連動して底堅い動きになっているか。
足元の緩やかな上昇が続いている中、大口のクジラと呼ばれる大量保有者のウォレットアドレスを見ると、残高を増加させている傾向が見られており、5日間で20,000BTC以上を買い増す動きが見られている。またAVAXが15%以上昨日上昇しており、背景として、Ava Labsがアマゾンウェブサービスと提携したことが材料となっている。
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中島 翔
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