バークレイズ証券株式会社は3月26日、鹿児島県南九州市頴娃町の太陽光発電事業プロジェクトに対する再生可能エネルギープロジェクトボンドを組成したと発表した。リニューアブル・ジャパン株式会社をスポンサーとし、鹿児島県南九州市に完工した太陽光発電事業に対するプロジェクトファイナンスローンを裏付とした信託受益権となる。名称は「RJ再生可能エネルギープロジェクトボンドIX 受益権 (GB) /ABL (GL)」、発行金額 101億5千万円。最終償還日は2041年2月20日。日立キャピタル信託株式会社を受託者とする。
バークレイズ証券がアレンジした再生可能エネルギープロジェクトボンドとしては2017年8月の第1号案件以降10件目となり、総発行額は888億円を超えた。頴娃町での太陽光発電の事業規模は25.76 MW(モジュール規模)で年間 CO2 排出削減量は約1万573 トン。
同案件は、格付投資情報センター(R&I)から最上位の評価であるグリーンボンド格付GA1と、グリーンボンド原則等への適合性に関してセカンドオピニオンを獲得しており、プロジェクトファイナンス形式で発行されたグリーンボンドおよびグリーンローン。リニューアブル・ジャパン社は太陽光、風力、水力、バイオマスの発電事業、金融商品取引業を手掛けており、17年に1回債を発行してから9回目のプロジェクトボンドによる資金調達となる。18年にグリーンボンドフレームワークを作成し、3回債から継続してグリーン評価を取得してきた。
バークレイズ証券は「10件目となるグリーンプロジェクトボンドの組成、大手機関投資家や地域金融機関の幅広い投資家に継続的な参加をいただく発行プログラムとなった。引き続き、事業者と投資家の多様なニーズに応えるとともに、日本のグリーンファイナンス市場の拡大に尽力していく」とコメントしている。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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