イギリス金融大手のバークレイズは9月29日、初の「グリーン・ストラクチャード・ノート・プログラム」を開始したと発表した。このプログラムは、グリーン指数に基づいた支払いが行われる仕組み債によって、機関投資家と個人投資家に差別化されたグリーン投資機会を提供する。債券の収益は、再生可能エネルギー、エネルギー効率、持続可能輸送ローンといったグリーン活動の資金源や借り換え資金に配分され、バークレイズの「ネット・ゼロ・アンビション」に貢献し、2030年までに1000億ポンド(約15・1兆円)のグリーン資金を供給するとしている。
投資と受取金の使用はサステナブル金融フレームワークとグリーン発行フレームワークに沿って行われ、指数は「グリーン指数選択原則」に基づき選択される。受取金から資金を受けるグリーン・プロジェクトのポートフォリオは、バークレイズ銀行が通常の事業の一部として作成し、第三者検証機関による検証が行われる。
「当社では持続可能な投資機会に対する顧客からの需要が拡大していることを引き続き確認している。グリーン・ストラクチャード・ノートのプログラムの開始は、グリーン市場にアクセスする新たな革新的機会を顧客に提供し、低炭素経済への世界的移行の加速を支援することを目指す」としている。
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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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