今回は、TENSET GEMでトークンローンチを行うFAME MMAについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- Tensetとは?
1-1.Tensetの概要
1-2.Tensetの特徴
1-3.Tenset独自のサービス - FAME MMAとは?
2-1.FAME MMAの概要
2-2.FAME MMAのブロックチェーン展開 - TENSET GEMの第4弾プロジェクト
3-1.トークン設計 - まとめ
22年4月4日、著名なトークンローンチ・プラットフォームであるTENSET GEMの第4弾プロジェクトとして、「FAME MMA」が選ばれたことが明らかになりました。
TENSET GEMでは年に数回、将来性の高いプロジェクトのトークンローンチを開催しており、仮想通貨データサイトCoingGeckoのローンチパッドカテゴリーではナンバーワンにランキングされています。これまでには、資産200億の連続起業家ロバート・グリン氏率いる「MetaHero(メタヒーロー)」や「Everdome(エバードーム)」等の仮想通貨のトークンローンチが行われ、大成功を収めています。
このような背景から、今回選ばれたFAME MMAにも大きな期待が集まっており、多くの投資家がTENSET GEMへ参加する見込みとなっています。そこで、本記事ではTENSET GEMのFAME MMAについての概要や特徴を解説します。
①Tensetとは?
まず、FAME MMAのローンチイベントを開催するTENSET GEMについて解説します。
1-1. Tensetの概要
Tensetとは、2021年2月にポーランドのチームによって開発されたプロジェクトで、10SETトークンを保持する投資家にETF2.0ポートフォリオへの幅広いエクスポージャーと、追加の投資機会を提供しています。
Tensetの主力プロダクトはETF2.0と表現される独自トークン「10SET」です。10SETを一定期間ロックすることで、厳選された仮想通貨プロジェクトを集めたローンチパッド・プラットフォーム「GEMS」と、エアドロップ・プール「Infinity」に参加できます。
TensetはメタバースとGameFi分野のベンチャーファンド部門も有し、ETF2.0ポートフォリオとファンドで発生した利益は10SETを買い戻して焼却(バーン)するのに使用されます。なお、EverdomeとMetaHeroのCEOであるロバート・グリン氏は、Tensetの戦略的パートナー及びエンジェル投資家となっています。
1-2. Tensetの特徴
Tensetの特徴は下記の通りです。
①ETF2.0ポートフォリオ
Tensetは仮想通貨市場と株式市場の橋渡し役となることを目的として設立されており、将来的には10SETポートフォリオに株式と仮想通貨の両方を組み込む計画です。なお、現在のポートフォリオはGEMSローンチパッドでリリースされたプロジェクトを含む、仮想通貨を中心としています。
- ポートフォリオ一覧:Everdome(DOME)、KANGA Exchange(KNG)、Metahero(META)、Ethereum(ETH)、Celsius(CEL)、Uniswap(UNI)、PancakeSwap(CAKE)、etc
②デフレトークン
10SETは「積極的なデフレトークン」と説明されています。発行上限は2億1,000万枚と決められており、各トランザクションが行われる度に手数料として2%抜かれ、そのうちの1%が焼却(バーン)され、残りの1%が保有者に均等に配られる仕組みになっているからです。この仕組みは流通量が210万枚になるまで続きます。
③ステーキングが可能
Tensetはステーキングで報酬を得ることが可能です。ステーキングとは仮想通貨を保有してブロックチェーンのネットワークに参加することの対価として報酬が付与される仕組みで、いつでも誰でも参加することができます。
④発行元による買戻し
TensetはETF2.0ポートフォリオ上の資金を、イーサリアム、ステーブルコインなど比較的安全な通貨のステーキングで運用し、得た利益の一部を年4回に分けて買い戻しに使います。買い戻された10SETはバーンされるため、市場供給量を減らして需給を引き締めることが狙いです。
1-3. Tenset独自のサービス
Tensetには、10SET保有者だけが参加できる2つのサービスが2つあります。
①TENSET GEM(テンセット ジェム)
これは、Tenset社が目をつけたプロジェクトの中でも特に将来性の高い仮想通貨を年に数回リリースするサービスです。10SETを保有している人は決められた枚数を1年間ロックすることで、他のプロジェクトのトークンローンチに参加できる権利を得られます。
これまでには、ロバート・グリン氏のMetaHeroや、Everdome、仮想通貨取引所「Kanga Exchange(カンガエクスチェンジ)」のトークンローンチが行われました。Everdomeの際は3,000枚の10SETを「Tenset Gem Launch Platform(TGLP)」にロックする「TGLP サブスクライバー」のみがローンチイベントに参加できました。
②TENSET InfinityAirdrop(テンセット インフィニティーエアドロップ)
これは、自身が保有している10SETをロックすることで、その見返りとして注目のプロジェクトのトークンが無料で配布されるパッシブインカム機能です。Infinityで配布されるトークンの中には、まだ上場されていないものもあり、将来的に大きく成長する可能性を秘めています。
このように、10SETをステーキングすることで多様なプロジェクトへの投資が可能となります。
②FAME MMAとは?
次に、FAME MMAについて、解説します。
2-1. FAME MMAの概要
FAME MMAとは、18年にポーランドでスタートした、エンタメ要素を含んだ格闘技プロジェクトです。このほどFAME MMAが発行する独自トークンを「FAMEトークン」と言います。
FAME MMAはYoutube、Instagram、Facebook、TikTok、Twitterなどのソーシャルプラットフォームで数百万のフォロワーを誇り、大規模なファンと視聴者を獲得しています。FAME MMAの人気の理由としては、プロの格闘家だけでなく、ラッパーやインフルエンサー、YouTuberなど、多ジャンルで活躍する人物の試合を組んでいる点が挙げられます。
彼らのコミュニティは、数十万から数百万ビューを生み出し、過去のペイパービュー(有料視聴)イベントで大きな収益を上げてきました。現在、アメリカのUFCに次ぐ世界第2位のPPV記録を持ち、インフルエンサーのネットワークを活用した強力なマーケティング力を実証しています。
2-2. FAME MMAのブロックチェーン展開
FAME MMAのブロックチェーン展開の特徴は、下記の通りです。
①FAMEトークンを軸としたエコシステム構築
FAME MMAでは、FAME トークンを軸としたエコシステムの構築を目指しており、コミュニティとより魅力的な関係を構築するために使用されます。
より具体的には、すべてのサービスとトランザクションがネイティブトークンを介して行われる予定です。MMA事業における、PPV、フランチャイズゲーム、マーケティングやスポンサー、格闘家へのギャラ、グッズ、NFT、プロモーションオファー、ステーキングなど多くの分野でユーティリティが設けられます。
②NFTの発行
FAME MMAは22年4月10日、メタバースプロジェクトである「エバードーム」および3Dスキャン技術の「メタヒーロー」との提携を発表しました。現在、NFTの発行に向けて各選手の3Dスキャンを実施中だと説明しています。
前述の通り、FAME MMAに出場している選手は各界の有名人ばかりであることから、NFT発行が行われるかが注目されています。
③Play to Earnゲームの開発
FAME MMAは現在、FAME トークンを基軸通貨としたPlay to Earnゲームの開発を進めており、22年中に2タイトルをローンチする計画だと説明しています。
なお、1タイトル目は著名なゲーム会社と提携し、開発を行っていることが発表されており、現在すでに制作の最終段階で、22年7月にリリースされる予定だということです。
③TENSET GEMの第4弾プロジェクト
FAME MMAは、TENSET GEMの第4弾プロジェクトとなっており、22年4月25日から48時間開催される予定で、「TGLP(Tenset Gems Launch Platform)」の参加者全員(1年間の10setロック者)に購入可能枠が均等に割り当てられます。
TGLP subscription now open!
Limited offer of 4,500 #10set for 250 slots (until we reach 9,750 total subs)
Subscribe here for 365 days which includes @famemmatv sale
👉 https://t.co/sQta8yqw8zFAME presale April 25. Further info
👉 https://t.co/CB1hRpu7KK pic.twitter.com/GHI8GefY0b— TenseT.io (@TenseT_io) April 13, 2022
なお、TGLPの応募は段階的に閉め切られており、徐々に必要な10SETトークンの数量が増加しています。後からFAMEのトークンローンチに参加する人は、より多くの10SETをロックする必要があります。これらの状況は流動的なので、公式ツイッターやテレグラムなどで最新情報を確認してみてください。
4-1. トークン設計
FAMEトークンは、BinanceのBNBチェーンのトークン規格で発行されます。総供給量は100億FAMEです。トークンローンチで購入した分の10%がすぐにリリースされることがわかっています。また、その後1日毎に0.25%ずつリリースされます。なお、FAMEトークンの仮想通貨取引所への上場に関する情報は、現時点ではまだ発表されていません。
③まとめ
TENSET GEMでは厳しい審査基準が設けられているため、選出されたプロジェクトにはかなりの期待が集まります。TGLPサブスクリプションに参加するために10SETの需要も高まっています。FAME MMAは既に非常に人気のある格闘技団体であり、そこにブロックチェーン技術が導入されることで、今後さらにその市場規模を拡大していくことが予想されます。
FAME MMAのトークンローンチするために10SETを購入したい方、またはFAMEトークンが仮想通貨取引所に上場した後に投資するには、ビットコインやイーサリアムを取扱いのある取引所に送付する必要があります。まずはアプリが使いやすいCoincheckや出庫手数料が無料のGMOコイン等の国内仮想通貨取引所で口座開設することから始めてみましょう。
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