BITPointが日本初となるSHIB上場。SHIBの概要や特徴について

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今回は、BITPointが取り扱いを開始したSHIBについて、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. BITPoint(ビットポイント)とは
    1-1. BITPoint(ビットポイント)の概要
    1-2. BITPoint(ビットポイント)の特徴
  2. SHIB(シバイヌ)とは
    2-1. SHIB(シバイヌ)の概要
    2-2. 日本初となるBITPointへの上場
    2-3. SHIB(シバイヌ)の仮想通貨としてのスペック
  3. SHIB(シバイヌ)の特徴
    3-1. コミュニティの結束が強い
    3-2. イーサリアムの規格「ERC-20」で発行されている
    3-3. 独自のトークンが存在する
    3-4. 「ShibaSwap(シバスワップ)」
    3-5. 「Shiba Inu Incubator(シバイヌインキュベーター)」
    3-6. 動物保護活動などにも取り組んでいる
  4. SHIB(シバイヌ)の今後の展開
    4-1. 仮想現実プロジェクト「SHIB: The Metaverse」
    4-2. 新たなトークン「SHI」・「TREAT」
  5. まとめ

22年11月24日、国内の大手仮想通貨取引所として知られる「BITPoint(ビットポイント)」が新たに仮想通貨「SHIB(シバイヌ)」の取り扱いをスタートすることを明らかにしました。SHIBは11月30日より、販売所サービスである「BITPOINT」およびレンディングサービスである「貸して増やす」にて対応が始まっており、国内においては初の事例として大きな注目を集めています。

そこで今回は、BITPointに日本初となる上場を果たしたSHIBについて、その概要や特徴、今後の展開などを詳しく解説していきます。

1.BITPoint(ビットポイント)とは

1-1.BITPoint(ビットポイント)の概要


「BITPoint(ビットポイント)」とは、16年3月3日に設立された「株式会社ビットポイントジャパン」によって運営されている国内の仮想通貨取引所です。

BITPointでは、仮想通貨取引の経験があまりないというユーザーでも直感的で簡単に利用できる取引方法が多数用意されているほか、スマートフォン向けの取引アプリをはじめとする取引ツールの使いやすさなどにも定評があります。また、口座開設の手順も比較的シンプルになっており、「口座開設申込み」、「完了通知の受取」、「お取引開始」という3つのステップをクリアするだけで誰でも仮想通貨の売買を行うことが可能です。

このように、BITPointは取引の初心者から上級者まで、さまざまなユーザー層のニーズに対応した利便性の高い取引所として人気を集めています。

1-2.BITPoint(ビットポイント)の特徴

①各種手数料がかからない

BITPointでは、現物取引にかかる手数料がすべて無料となっているため、利幅の少ない取引であってもその手数料コストを気にすることなく、よりお得に取引を進めることが可能です。

また、取引手数料のほかにも、即時入金手数料や仮想通貨の出金手数料、口座管理料といったさまざまな手数料がゼロとなっているため、より資金効率の良い取引を行うことができると人気を集めています。

②信頼性の高い仮想通貨銘柄を取り扱っている

BITPointでは「ビットコイン(BTC)」はもちろんのこと、「イーサリアム(ETH)」や「ライトコイン(LTC)」、「ビットコインキャッシュ(BCH)」などといった人気のアルトコインを含む全15銘柄を取り扱っています。

特に、仮想通貨の時価総額ランキングにおいても上位を占めている信頼性の高い仮想通貨を中心に取り揃えており、ユーザーは自身の投資スタイルに合わせた資産運用を行うことが可能です。

③利便性の高い取引ツールが充実している

BITPointでは、仮想通貨取引の初心者から上級者まで、あらゆる層のユーザーが満足できる取引ツールが充実しています。中でも、スマートフォンを用いていつどこでも簡単に取引を行うことができる「BITPOINT」アプリは、多くの初心者のユーザーから高い支持を得ています。

④誰でも簡単に始められる

前述の通り、BITPointの口座開設の手順はシンプルで分かりやすいため、誰でも簡単に始めることができます。また、仮想通貨の取引は500円以下という少額からでも可能となっているため、多くの資金を用意する必要がなく、無理のない金額からスタートできます。

2.SHIB(シバイヌ)とは

2-1.SHIB(シバイヌ)の概要


「SHIB(シバイヌ)」とは、20年8月に「Ryoshi」という匿名の個人もしくはグループによって立ち上げられたプロジェクトです。SHIBは日本の犬種として知られる柴犬をモチーフにした仮想通貨で、13年にパロディとして誕生した最も有名な犬コイン「DOGE(ドージコイン)」を模倣した「ミームコイン(meme coin)」として開発されました。

ミームコインとは、インターネットやソーシャルメディア上で展開されている「ミーム(ジョーク)」にインスパイアされた仮想通貨のことを言い、21年には米テスラの最高経営責任者であるイーロン・マスク氏のツイートなどをきっかけとして一躍脚光を浴びました。

一般的な仮想通貨プロジェクトでは、そのブロックチェーン・テクノロジーやトークンのユースケースなどにフォーカスして開発されるケースがほとんどですが、SHIBをはじめとするミームコインプロジェクトでは、前述のような技術面ではなく、コミュニティをより重視しています。そのため、イーロン・マスク氏のような著名人の発言に大きな影響を受けるだけでなく、他の仮想通貨と比べて、トレンドや話題性をより集めやすいという性質を持っています。

2-2.日本初となるBITPointへの上場

冒頭でも触れた通り、22年11月24日、BITPointが新たにSHIBの取り扱いをスタートすることを明らかにしました。SHIBは11月30日より、BITPointが提供している販売所サービス「BITPOINT」およびレンディングサービス「貸して増やす」において対応が始まっており、国内では初の取り扱い事例として大きな注目を集めています。

なお、BITPointではSHIBの上場を記念した4つのキャンペーンを実施しており、キャンペーン期間中に口座を開設すると、もれなく100万SHIBが受け取れるなど、ユーザーにとってお得な内容となっています。それぞれのキャンペーンの詳細については、BITPointの公式ウェブサイトにて説明されているため、興味のある方は一度確認してみることをおすすめします。

2-3.SHIB(シバイヌ)の仮想通貨としてのスペック

SHIB(シバイヌ)の仮想通貨としてのスペックは下記の通りです。

ティッカーシンボル SHIB
価格(22年12月3日現在) 0.000009375ドル(0.00125円)
時価総額 約51.1億ドル(約6869.8億円)
時価総額ランキング 14位
循環サプライ 549兆枚
発行上限 データなし

3.SHIB(シバイヌ)の特徴

3-1.コミュニティの結束が強い

前述の通り、SHIBは「DOGE(ドージコイン)」から派生して誕生した「ミームコイン(meme coin)」として知られており、その性質から「ドージコインキラー」とも呼ばれています。

SHIBやDOGEのようなミームコインプロジェクトでは、一般的な仮想通貨プロジェクトとは異なり、技術面よりもコミュニティにさらに重きを置いています。実際、SHIBには22年12月3日現在でおよそ585,000人を超えるコミュニティメンバーが存在しており、活気のあるエコシステムを展開しています。

3-2.イーサリアムの規格「ERC-20」で発行されている

SHIBは「ERC-20」と呼ばれる「イーサリアム(ETH)」の規格を用いて発行が行われている仮想通貨となっており、このことからイーサリアムとのインターオペラビリティ(相互運用性)を有しています。イーサリアムには「スマートコントラクト」という機能が実装されているため、「NFT」や「DeFi(分散型金融)」などといった多岐にわたる領域で広く用いられており、そのユースケースをますます拡大しています。

SHIBはこのような利便性の高いイーサリアムとのインターオペラビリティがあるため、今後イーサリアムをベースとしたさまざまなプロジェクトに組み込まれる可能性も大いにあると考えられます。

3-3.独自のトークンが存在する

SHIBのエコシステム上には、全部で3種類の独自のトークンが存在します。具体的には、基本通貨であるSHIB以外に「Doge Killer(LEASH)」および「Bone ShibaSwap(BONE)」と呼ばれるトークンが流通しています。

LEASHはもともと「リベーストークン(Rebase Token) ※」として設定されていましたが、その後、開発チームは方針を変更し、総供給量をわずか107,646トークンに制限しています。LEASHの極端に少ない供給量はミームコインの中でも異例と言えますが、その分、ほかのミームコインと比べて価格がかなり高くなっています。実際、LEASHは22年12月3日現在337.19ドル(45,290.46円)で取引されており、SHIBの0.000009375ドル(0.00125円)と比較してもその価格差は歴然です。

※リベーストークンとは、トークンのバーン(永久に使えなくすること)や追加などを通して循環供給の増減を行い、チャートを意図的に動かすことのできる仮想通貨です。

一般的に、SHIBやLEASHのようなミームコインは数十億から数百億というかなり多い供給量を確保してトレーダーに購入してもらうことで、価格を1ドルや1セントまで引き上げようとしますが、LEASHはこれまでのミームコインとはまったく異なるアプローチの方法をとっているため、特にユニークなミームコインとして知られています。

また、この後解説する、SHIB独自のDEX「ShibaSwap(シバスワップ)」においてLEASHをプールし、流動性を提供することで、インセンティブをゲットすることも可能です。

一方でBONEは、2億5,000万という供給量を確保しており、SHIBエコシステムにおけるガバナンストークンの役割を担っています。そのため、ユーザーはBONEをホールドすることによって、SHIBエコシステムに関連する重要事項や今後の方針の決定などに対する投票権を得ることができます。

SHIBをShibaSwapにプールすることによって、インセンティブとしてBONEをゲットすることが可能となっています。なお、BONEは発行枚数が徐々に減少する仕組みが採られており、24年の7月に発行が終了する予定となっています。

3-4.「ShibaSwap(シバスワップ)」

前述した通り、SHIBエコシステムでは「ShibaSwap(シバスワップ)」と呼ばれる独自のDEXが展開されています。21年7月にローンチされたShibaSwapでは、主にトークンのスワップ(交換)を行ったり、トークンをプールして流動性を提供することでインセンティブを獲得したりすることが可能となっています。

また、SHIB以外にも前述したLEASH、BONEというトークンを取り扱っており、「SWAP(交換)」、「DIG(流動性の提供)」、「BURY(ステーキング)」、「WOOF(ファーム)」といった各種機能が利用可能となっています。

3-5.「Shiba Inu Incubator(シバイヌインキュベーター)」

SHIBエコシステムでは、「Shiba Inu Incubator(シバイヌインキュベーター)」と呼ばれる独自のNFTアートインキュベーターが展開されています。アートおよび芸術に関連したインキュベーターであるShiba Inu Incubatorでは、SHIBから派生したNFTである「Shiboshis」1万点や、NFTゲーム「Shiboshi Game」などが用意されており、SHIBエコシステムにおけるコミュニティの形成に大いに貢献してます。

3-6.動物保護活動などにも取り組んでいる

SHIBのコミュニティメンバーたちは、捨てられた動物を助けて保護するための動物保護活動にも取り組んでいます。この活動は「Rescue(レスキュー)」と呼ばれ、具体的には、世界的なECサイト「Amazon(アマゾン)」で品物を購入すると、その購入金額の一部を募金することができるシステムとなっています。

これは「Amazon Smile(アマゾン・スマイル)」と呼ばれるサービスで、ユーザーはこのサービスを利用することによって、間接的に動物たちを助けることができるというわけです。なお、Amazon Smileによって集められた募金は、「Shiba Inu Rescue Association(柴犬レスキュー協会)」へと寄付されています。

このように、SHIBは単なる仮想通貨プロジェクトではなく、実際に社会貢献することができる画期的なプロジェクトとなっています。

4.SHIB(シバイヌ)の今後の展開

4-1.仮想現実プロジェクト「SHIB: The Metaverse」


「SHIB: The Metaverse」とは、SHIBの開発チームがリリース準備を行っている新しいメタバース(仮想現実)プロジェクトのことを指します。SHIB: The MetaverseはSHIB向けに開発された「Shibarium(シバリウム)」と呼ばれるレイヤー2ソリューション上で展開されており、仮想土地を保有しているユーザーはメタバース空間上において、ほかのユーザーと交流したり、多岐にわたる経済活動を行ったりできるということです。

SHIB: The Metaverseはすでに、メタバース内に10万595区画の仮想土地が存在することを発表しており、これらは時間の経過とともにロックが解除されるシステムだということです。最初の導入フェーズでは3万6,431区画の土地が公開されますが、購入が可能な土地は3万2,124区画になるということです。このほか、開発チームは、SHIBトークンを利用して区画の名前を変更する機能も提供予定だとしており、投資家たちからは大きな期待が集まっています。

Shibariumに関しては、パブリックβテストネットが間もなくローンチされる予定となっていますが、詳細な情報についてはまだ明らかにされていないため、引き続きその動向に注目していきたいと思います。

4-2.新たなトークン「SHI」・「TREAT」

SHIBの開発チームは今後のSHIBエコシステムのさらなる拡大を目的として、ステーブルコイン「SHI」およびエコシステムの貢献者に対して提供されるリワード・トークン「TREAT」の開発を進めていると発表しています。

SHIについては22年後半ごろにローンチ予定ということでしたが、まだ詳細が明らかになっていないため、こちらも続報から目が離せなくなっています。

5.まとめ

SHIBはミームコインでありながらも、さまざまな機能を備える利便性の高いトークンとして知られています。今後はメタバースや新たなトークンのリリースといった多くのイベントを控えており、業界から特に大きな期待を集めています。

また、上記以外にも、独自のカードゲームプロジェクトも新たに立ち上がる予定だと発表されています。

このように、今後リリースされる新たなプロジェクトにより、SHIBトークンの需要もさらに向上すると見られているため、興味のある方は今のうちにBITPointで口座を開設し、SHIBの取引を行ってみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12