株式会社モバイルファクトリー(以下、モバイルファクトリー)は4月25日、スマートフォン向けのブラウザ兼仮想通貨ウォレット「pochi – ポチ -(仮称)」およびアプリケーションプラットフォーム「uniqys – ユニキス -(仮称)」と同プラットフォーム上のゲームを2018年夏にもリリース予定だと公表した。
モバイルファクトリーは、スマートフォン向けゲームアプリや着メロ提供などのモバイルサービス事業を手掛けている。同社は1月にブロックチェーン関連サービスの開発着手を発表した当初、同社の強みであるゲーム事業での進出を構想していたが、Ethereum(イーサリアム)に代表されるブロックチェーンプラットフォーム上にある複数のゲームを研究した結果、それらのゲームでは「1アイテム購入につき数百円の手数料を要するといった1回あたりの取引手数料の高さ」や「スマートフォン等のモバイル環境で動作することを想定されていないゲームが大半であること」「開発環境の構築や独自の言語習得が必要であることからディベロッパーの参入障壁が高い」などの課題を発見した。
そこで、同社はそれらの課題をできるだけ解消すべくスマートフォン向けにブラウザ兼ウォレット「pochi – ポチ -」やアプリケーションプラットフォーム「uniqys – ユニキス」を独自に開発することで、仮想通貨をスマートフォンからゲームアプリやその他のサービス内で利用できる仕組みの形成を図るに至った。今後、ユーザーは「pochi – ポチ -」を通じて、ブロックチェーンを活用したアプリケーションプラットフォーム「uniqys – ユニキス -」にあるアプリを利用できるようになるほか、それらのアプリでも仮想通貨を利用できるようになる見込みだ。
イーサリアムのブロックチェーン技術を活用したゲームとしては「イーサエモン」といったユニークなものがあるが、こうしたゲームができてからまだ日が浅い。同社のプラットフォームを通じ、ブロックチェーンの活用方法が広がることへの期待が高まる。
【参照ページ】モバイルファクトリー 、ブロックチェーン事業の概要と今後の見通しについて 〜ブラウザ兼ウォレットの提供とプラットフォーム構想も〜
【関連ページ】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法