仮想通貨取引所Zaif(以下、Zaif)を運営するテックビューロ株式会社は11月1日、株式会社フィスコ仮想通貨取引所(以下、フィスコ仮想通貨取引所)へのZaifの事業譲渡に伴い、承継を承諾したユーザーに対して1,000ZAIFトークンの配布を発表した。
Zaifでは9月17日、ビットコインが約5,966BTC、モナコインが約6,236,810MONA、ビットコインキャッシュが約42,327BCH、合計約70億円相当が盗難される事件が発生した。事件を受け、テックビューロ株式会社は毀損した顧客資産の補償を目的としてフィスコ仮想通貨取引所にZaif事業の譲渡を決定し、事業譲渡が完了した後に仮想通貨交換業の登録を廃止した上で解散の手続を行う旨を発表していた。
今回配布されるZAIFトークンとは、テックビューロ株式会社が独自トークン発行プラットフォームであるCounterpartyを利用して発行するトークンだ。テックビューロ株式会社の代表である朝山貴生氏は、「ZAIFトークンを株式のようなもの」と発言した過去があるが、現在ZAIFトークンを利用したプロジェクトは進んでいない。
今回の事業譲渡にあたって手続きを踏まなかった場合には、フィスコ仮想通貨取引所へ事業譲渡が完了した後、テックビューロ株式会社に仮想通貨の返還を求めても、対応できないとされている。Zaifを引き続き利用したいユーザーは速やかに手続を進めておくと良いだろう。
【参照記事】承継同意のご承諾に関するお礼の送付について
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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