ポリゴンネットワーク開発のPolygon Labsは3月3日、気候技術Returnと炭素除去マーケットプレイスNoriと協力し、個人が気候変動対策に取り組むことが可能となるキャンペーンを開始した。
Polygon Labsは2022年4月、設立当初にさかのぼってネットワークで発生した炭素の解消をする「Green Manifesto」の公約のなかで2022年中にカーボンマイナスを達成する目標を掲げていた。今回発表されたキャンペーンはこのカーボンマイナスを加速させるための取り組みとして発表されたものとなる。
3月2日からポリゴンコミュニティのメンバーはReturnプラットフォーム上で気候変動対策を行うことで、Soulbound Tokenを活用したPolygon専用のNFTが獲得できるという。Soulbound Tokenとは、譲渡や売買のできないトークンで、Returnではウォレットに保管されるSoulbound Tokenの数に応じたカスタマイズ可能なNFTが付与されるという仕組みになっている。
個人による気候変動対策によって得られた資金はPolygon Labsとともに今後3つの気候変動プロジェクトに展開される予定で、そのうちの1つがNori Carbon Removal Tonnes(NRTs)である。NRTは、オンチェーンの炭素除去クレジットで、除去された1トンのCO2またはCO2相当量(「CO2e」)を最低10年間保存するスマートコントラクトだ。
Noriは特に土壌炭素隔離と再生農業に焦点を当て、削減や回避のオフセットではなく、炭素除去オフセットの金銭的インセンティブと供給の成長に焦点を当てている。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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