SIIF、「日本インパクト投資2号ファンド」でヘルステックベンチャーのUbieへ投資

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一般財団法人社会変革推進財団(SIIF)は10月6日、新生企業投資株式会社の子会社である新生インパクト投資株式会社と共同運営する「日本インパクト投資2号ファンド」(はたらくファンド)を通じて、Ubie(ユビ―)株式会社が実施する第三者割当増資を引き受けたと発表した。

Ubie社は、自社のAIエンジンを活用し、個別の症状に関連する病気を調べられる機能により、生活者の受診行動や医療者の診療のサポート、医療者の業務負担軽減などを行う。さらに、自社のプラットフォームを通じて「製薬企業が持つ疾患・医薬の情報や科学的知見と組み合わせ、生活者・患者と医療機関にとって必要なタイミングで適切なソリューション」(同社)を提供する。

同社は、生活者・患者と医療機関の双方がユーザーとなる症状検索や問診のプラットフォームを運営しながら、患者と医療者との間の「メディカル・ディスタンス」の解消に注力する。メディカル・ディスタンスとは、生活者が、自身の症状に照らして受診の要否や適切な医療機関を判断できないために、適切な受診行動をとることができないこと。

はたらくファンドは、同社の事業が生活者・患者に個別最適化された新たな医療のあり方の創造につながることから、同ファンドが目指す理念「多様な働き方・生き方の創造」に沿っていると判断。今般のインパクト投資に至った。

また、投資検討段階から、Ubie社の事業が社会に与えるインパクトを測定・可視化し、その結果を経営や事業プロセスの改善に活かす「インパクト測定・マネジメント」の導入について、経営陣と議論を重ねたという。出資実行後も。社会的価値の創出と経済的価値の最大化の両面からUbieをサポートすることで、インパクト投資のエコシステム構築を積極的に推進していく。

SIIFは、ソーシャル・インパクト・ボンドをはじめとするインパクト投資のモデル開発や実践、普及のための環境整備、調査研究・政策提言に取り組んでいる。目指すのは、社会課題解決と多様な価値創造が自律的・持続的に起こる社会と、自助・公助・共助の枠組みを超えた社会的・経済的資源循環のエコシステムの実現。日本財団から助成を受け、これらの活動を行っている。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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