シュローダー・グループのプライベート・アセット部門、シュローダー・キャピタルで再生可能エネルギー運用を専門に担うシュローダー・グリーンコートLLPは、同社が運用するプライベート・マーケット・ファンドが英国内で稼働中の53の太陽光発電所からなるToucan Energyポートフォリオの過半数を取得することを決めた。シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が1月30日発表した。英国市場では過去最大級の取得となる。
今回、取得が決定したポートフォリオは、英国、ウェールズ、北アイルランドにわたる最大出力513.5MW、約18万4000世帯分に相当する電力を供給している。取引価格は約7億ポンド(約1318.2億円で、これまで英国で取引された稼働済み太陽光発電ポートフォリオで最大規模。
シュローダー・グリーンコートは英国における稼働済み太陽光発電所運用で最大の1.35GWの太陽光発電資産を保有している。運用チームは、ポートフォリオのクリーンな発電を活用して資産の長期的な安定性を図る。
大部分は、昨年設立された地域重視の再生可能エネルギー・インフラストラクチャー・ファンドであるSchroders Greencoat Wessex Gardens LPを通じて、エイボン、コーンウォール、デボン、グロスターシャー、オックスフォードシャー、ウィルトシャーの6つの地方自治体年金制度が取得する。日本企業では、東京センチュリー株式会社が共同投資家となっている。
取得について、「取引規模や複雑さ、関係者の数からも、この取引はシュローダー・グリーンコートにとって重要な成果です。これらの資産を通じて投資家に確かな運用成果を提供し、英国のネットゼロ戦略への重要な貢献を続けることを目指す」とコメントを発表した。
シュローダー・グリーンコートLLPは再生可能エネルギー・インフラセクターに特化した資産運用会社。ロンドン、ダブリン、フランクフルト、アムステルダム、コペンハーゲン、、スイス、マドリード、ニューヨーク、シカゴを拠点に2023年6月30日時点で約90億ポンドを運用し、インフラセクター特化型の運用会社では欧州最大級。2009年の設立以降、英国、欧州、米国で、風力、太陽光、エネルギー転換へ投資する戦略を提供しており、運用する再生可能インフラ資産は、300以上、合計で5.6GWを超える。
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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