デジタル証券の発行・ライフサイクル管理プラットフォームを提供するSecuritize Japan株式会社とSBIグループのデジタルアセット統括部門であるSBIデジタルアセットホールディングス株式会社(SBI DAH:SBI Digital Assets Holdings)は12月18日、Securitizeのデジタル証券発行・管理プラットフォームおよび、SBIの投資家向けウォレット、カストディソリューション「sbiwallet」を統合し、日本市場向けにワンストップで提供するためパートナーシップを締結した。
Securitizeのデジタル証券プラットフォームは業界で最も多くの実顧客に利用されているソリューションであり、デジタル証券の発行者が効率的かつコンプライアンスに準拠した方法でデジタル証券の販売、発行、管理するための多くの機能を兼ね備えたソリューションだ。SBI DAHの投資家ウォレット・カストディソリューション(sbiwallet)と統合することで、Securitizeは世界基準の利便性とセキュリティを備えたデジタル証券管理ソリューションを、ワンストップで顧客に提供することが可能になる。
SBI DAHは、信頼性の高い機関投資家向けのデジタルアセットエコシステムの構築を、グローバルに推進してきた。最近では、シンガポールを拠点としたデジタル資産取引所を、SIXグループと共同で設立する計画を発表している。最先端のマルチパーティ計算(MPC)ウォレットソリューションであるsbiwalletをSecuritizeと統合することで、信頼性の高いエコシステムがさらに強化され、デジタル資産に流動性と世界的なアクセス性をもたらすというSBI DAHの目標にさらに近づくことになる。
SBI DAHは、SBIホールディングス傘下におけるデジタル資産分野の統括部門。両社の戦略的パートナーや投資先には、B2C2、TaoTao、 Börse Stuttgart Digital Exchange、BRD、R3、それに Rippleなどが挙げられる。SBIホールディングスは1999年に、インターネット金融サービス提供の先駆者として設立された。同社は証券、銀行、保険などを含む幅広い分野の金融サービスを提供し、世界で初のインターネット金融コングロマリットを形成している。SBIグループは、世界でも有数のデジタル資産分野への投資家であり、今回の提携もそのコミットメントを反映したものとなる。

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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