日経グループの金融情報ベンダーである株式会社QUICKは6月10日、ESG(環境、社会、ガバナンス)評価会社である独アラベスクS-レイ社とパートナーシップ契約を締結、アラベスク社が毎日算出するESGスコア、GC(グローバルコンパクト)スコアおよびこれらの詳細データを、機関投資家、銀行、保険、証券会社などの金融機関、事業法人向けに提供開始すると発表した。
GCスコアとは、アラベスクが78カ国の上場企業約7250社(うち日本企業は約570社)について、企業の公開情報と、世界170カ国の3万以上の情報元からESG評価の元となる200項目を超えるデータを自動収集。AI(人工知能)による独自のスコアリング・メソドロジーでESGスコアとあわせ、国連グローバルコンパクト原則に基づき算出している。
QUICKではアラベスクとのパートナーシップ契約によりESGスコア、GCスコアおよびこれらの詳細データをサービス。また、「QUICK ESGサービス」を通じ、アドバイザリーサービスと合わせて提供する。
機関投資家はESGファンドの組成・運用、アルファ戦略、保有銘柄の日々のESG評価チェック、企業とのエンゲージメントなどに、金融機関ではESG評価を組み込んだ投融資の判断や、アナリストによる企業リサーチに活用できる。また、事業法人では、自社および他社のESG評価を日々、定量的に把握・分析し、戦略的な情報開示や企業価値の創造に役立てることが可能になるという。一部のデータについては、8月から、QUICK WorkstationやQr1など自社の端末でも、標準サービス化する予定。
アラベスク社は、英登録資産運用会社であるアラベスク・アセットマネジメントを傘下に持つアラベスク・アセットマネジメント・ホールディングスが2018年に設立した。
【関連サイト】
QUICK、独アラベスク社との提携により日次のESGスコアを提供

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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