大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaは、仮想通貨(暗号資産)決済プロバイダのMoonPayを通じて、暗号資産を所有しないユーザーのためにNFTをクレジット決済できるサービスを開始したことが分かった。
OpenSea上のNFTはこれまで、仮想通貨ウォレットを所有しているユーザーが購入することができたが、新しいサービスではVISA、MasterCardといったクレジットカードやGoogle Pay やApple Payといったアプリ決済でも購入が可能になるという。カード決済サービスを可能にしているのが、法定通貨と仮想通貨の決済をシームレスに実現するMoonPayの決済インフラである。MoonPayは2019年、仮想通貨採用の拡大を目指しローンチされ、300以上の信頼あるウォレットやアプリケーションで採用される中、今年1月より仮想通貨取引所Coinbaseでもカード決済サービスを開始している。
新サービスが導入されると、ユーザーはNFT購入をはじめ、ミンティング、NFTドロップ、再販売にも利用することができる。ただし、カード決済手数料が発生するため、通常よりもコストが高くなる可能性があることには注意が必要だ。また、サービスは段階的に投入されていく予定で、OpenSeaを利用する人はNFTを保有するためにこれまで通り自分のウォレットを用意する必要があるという。現状、MoonPayのサービスは、EU、UK、USの居住者のみへの提供で、日本は対象外となっている。
OpenSeaは3月末、プラットフォームでSolana(ソラナ)基盤によるNFT取り扱い開始を発表している。また最近Meta(Facebook)のCEOであるマーク・ザッカーバーグもInstagramにNFTを統合する意向を示しており、NFT市場のさらなる拡大が予想される。
【参照記事】OpenSea rolls out credit card payments for NFTs
お詫びと訂正:OpenSeaにおける採用チェーン表記について、記載を削除しました。お詫びして訂正させていただきます。(最終更新日時:2022年4月12日9時24分)

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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