セゾン自動車火災保険、鉄道・運輸機構(JRTT)発行のサステナビリティボンドへ100億円投資

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セゾン自動車火災保険株式会社は11月22日、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)が発行するサステナビリティボンド「第133回独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構債券」に投資すると発表した。発行総額100億円、償還期間20年。「損害保険事業の根幹である相互扶助の精神にもつながるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献することを目指しており、今回のESG投資はその一環」と位置付ける。

サステナビリティボンドは、調達された資金の使途が、環境改善効果(グリーン性)と社会貢献(ソーシャル性)の双方の性格を有する事業に充当されることを前提に発行される債券。JRTTは、この資金調達の透明性を確保するために国際的な第三者評価機関であるDNV GLから環境改善効果や社会貢献の適合検証に加え、低炭素経済に向けた大規模投資を促進する国際 NGOのCBIからのプログラム認証(一度の認証で継続的な債券発行が可能となる制度)を、国内で初めて取得している。

セゾン自動車火災保険では「持続的な国づくりのうえで交通の果たす役割は非常に大きく、JRTT債への投資を通じ、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するというESG投資の性格・意義を有している」とし、投資を決定した。

同ボンドへの投資は、SDGsが掲げる17の目標のうち、⑧働きがいも経済成長も⑨産業と技術革新の基盤をつくろう⑪住み続けられるまちづくりを⑬気候変動に具体的な対策を⑭海の豊かさを守ろう⑰パートナーシップで目標を達成しよう――に貢献できるとして、今後もESG投資に積極的な姿勢を示している。

JRTTは、日本鉄道建設公団(鉄道公団)と運輸施設整備事業団(運輸事業団)の業務を承継し、2003年10月に設立された。鉄道の建設や鉄道事業者、海上運送事業者などによる運輸施設の整備促進などの支援を通じ、大量輸送機関を基幹とする輸送体系の確立を図る。資本金は1151億6970万6543円(2018年12月27日現在)。事業は新幹線鉄道等の鉄道施設の建設、貸付け、船舶の共有建造、持続的な地域公共交通ネットワークの再構築を図る事業への出資、鉄道施設整備を行う鉄道事業者などに対する補助金交付などに及ぶ。サステナビリティボンドの発行は、みずほ証券、野村證券、SMBC日興証券を主幹事に、今年5月分から発行。2019年度は1170億円の発行を予定している。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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