グリーンなIT企業として、イメージするのはどんな会社だろうか。MMDLabo株式会社が1月30日発表した「2022年消費者が思うグリーンなIT企業のイメージ調査」ので、最もグリーン企業のイメージがある国内IT企業は「NTTドコモ」がトップ、次いで「NTT」「楽天」となった。年代別では全世代で「NTTドコモ」がトップ、次いで10代は「LINE」、20代~30代は楽天、40代~60代はNTTと、年齢で差が開く結果となった。
調査は、MMDLabo社がモバイル専門のマーケティング機関として運営しているMMD研究所(モバイルマーケティングデータ研究所)が15歳~69歳の男女1万人を対象に2022年11月に実施した。調査は、国内のIT企業に絞り、事前調査でIT企業と聞いて純粋想起された企業の上位19位までを選択肢とした。認知度の高い国内のIT企業はNTTドコモ(76.9%)、楽天(72.7%)、ソフトバンク(71.2%)、「ヤフー」(70.9%)、LINE(68.3%)の順となった。6位以降は「KDDI」「Paypay」「メルカリ」「NTT」「ZOZO」と続く。
消費者が思う「グリーン企業のイメージ」(複数回答可)は、「気候変動問題の貢献につながる製品やサービスを提供している」が18.4%と最も多く、次いで「脱炭素社会に向けて積極的な取り組みをしている」が15.5%、「社会問題の解決に貢献している」が14.2%となった。この3項目で想起される企業は、NTTドコモがトップ、次いで楽天、ソフトバンクの順。
さらに、国内IT企業19社で「グリーン企業」のイメージに当てはまる企業があると回答した4712人を対象に、最も「グリーン企業」のイメージがある国内IT企業を聞いたところ、「NTTドコモ」が19.0%と最多で、次いで「NTT」が12.3%で、「楽天」(11.4%)を抑えてランクインした。
年代別に、最もグリーン企業のイメージがある国内IT企業として、NTTドコモが全世代でトップ。が10代(n=355)はLINE、20代(n=758)と30代(n=765)は楽天、40代(n=931)、50代(n=947)、60代(n=956)がNTTとなった。
NTTこと日本電信電話株式会社の設立は1985年と他社に比べて老舗であり、シニア世代に浸透している。ただし、Zホールディングスと同完全子会社のLINE、ヤフーは今年度中の合併を発表しており、今後は順位が変わることも予想される。
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム (全て見る)
- TBWA HAKUHODOが子会社「地球中心デザイン研究所」設立。マルチスピーシーズ視点で持続可能なデザインへ - 2024年10月5日
- 【9/19開催】サーキュラーエコノミー特化型スタートアップ創業支援プログラム「CIRCULAR STARTUP TOKYO」第二期説明会 - 2024年9月25日
- 【10/8開催】東京・赤坂からサーキュラーシティの未来像を模索するカンファレンス&ツアー「Akasaka Circular City Conference & Tourism」 - 2024年9月19日
- 【9/19開催】サーキュラーエコノミー特化型スタートアップ創業支援プログラム「CIRCULAR STARTUP TOKYO」第二期説明会 - 2024年9月10日
- PRI(責任投資原則)がインパクト志向金融宣言の賛同機関に参加 - 2024年8月5日