米ゼネラル・モーターズ(ティッカーシンボル:GM)は3月8日、米電力大手のパシフィック・ガス・アンド・エレクトリック(PG&E、ティッカーシンボル:PCG)と提携し、カリフォルニア州において、GMの電気自動車(EV)を停電時の自宅の予備電源として利用する実証実験を開始すると発表した(*1)。
メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)はPG&Eとの提携を通じて電化戦略を推進し、当社のEVを信頼のおけるモバイル電源として示すことができると述べた(*1)。PG&Eが今夏に実証実験へ参加する顧客を選定し、2022年末までにより広範な顧客を対象にしたテストを行うという。
競合他社にも同様の動きが広がっている状況だ。たとえば、米フォード・モーター(F)は米太陽光エネルギー供給事業者のサンラン(RUN)と提携し、フォードのEVピックアップトラックである「F-150ライトニング」を活用して住宅に電力を供給すると発表した(*2)。また、EVスタートアップ企業のルシード・グループ(LCID)も、16万9,000ドルの高級セダン型EV「ルシード・エア(Lucid Air)」で同様の機能を提供している(*3)。
今回の事例のようにEVのユースケースが拡大することで、ユーザーの選択肢が多くなるだろう。企業の取り組みが進んでいくことに期待したい。
【参照記事】*1 ゼネラル・モーターズ「PG&E and General Motors Collaborate on Pilot to Reimagine Use of Electric Vehicles as Backup Power Sources for Customers」
【参照記事】*2 フォード・モーター「F-150 LIGHTNING POWER PLAY: FIRST ELECTRIC TRUCK TO ENHANCE YOUR HOME ENERGY INDEPENDENCE」
【参照記事】*3 ルシード・グループ「Lucid Air to be the Fastest Charging EV, Featuring a 900V+ Architecture Delivering a Charging Rate of Up to 20 Miles Per Minute」
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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