株式会社Ginco(以下、Ginco社)は7月10日、同社が提供する仮想通貨ウォレットアプリ「Ginco」をインストールしているだけでさまざまなトークンを受け取ることができる「Ginco Airdrop Program」の提供を開始した。
Gincoは仮想通貨の出金に必要となる秘密鍵を自分の端末で保管するタイプのウォレットだ。ウェブウォレットや従来のモバイルウォレットには提供者が秘密鍵の管理をするタイプのものも多く、仮想通貨取引所のウォレットアプリなどがこれにあたる。秘密鍵の管理を第三者に依頼する仮想通貨の管理方法は、管理者が秘密鍵を多数保有していることからハッキングリスクが高くなることが懸念されていた。Gincoでは生成された秘密鍵は端末内のみで管理し、Ginco社にも送信を一切しないことで、カウンターパーティリスクやサーバ攻撃による資産流出を防ぐことを可能とした。
トークンを発行するプロジェクトがプロモーションとして自身のトークンをユーザーに配布するAirdrop(エアドロップ)は、無料でトークンがもらえるというメリットがある一方で、申込みやその管理方法には一定レベルの仮想通貨に関する知識が必要であった。今回発表されたGinco Airdrop Programは、ユーザーがこうした知識をキャッチアップしていなくても、Gincoをインストールしておくだけで定期的にトークンを受け取れることが特徴だ。Ginco社によると、7月10日時点でAirdropパートナー5社との提携が完了しており、トークン配布の際には事前に告知するとしている。
コインチェック社によるNEM流出事件以降、必要性が認識され始めたコールドウォレット管理。ユーザーが導入できるコールドウォレット管理としては、ハードウェアウォレットLedger Nano SやTrezorが代表的だ。一方で、こうしたウォレットは初期導入費用も高く、仮想通貨に関するある程度の知識と煩雑な操作が必要となるといった側面もある。手軽かつ無料でダウンロードでき、AirdropまでもらえるGincoはセキュリティを意識し始めた仮想通貨投資初心者にこそおすすめのアプリだ。
【参照URL】仮想通貨ウォレットを提供するGinco、ウォレットを持っているだけで様々な仮想通貨が受け取れる『Ginco Airdrop Program』の提供を開始
【参照URL】Ginco

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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