CO2クレジットをトークンに。植樹によるCO2削減を目指す「FOSTERプロジェクト」とは?

スイスの仮想通貨コンサルティング企業TRES Group GmbHは、植樹によりCO2を相殺する「FOSTER」プロジェクトを立ち上げた。6月17日、仮想通貨ニュースのBitcoin.comが報じている。

FOSTERプロジェクトの利益は、バイオマスの開発とCO2クレジットの取引によって生み出される仕組みだ。こうした仕組みにより、これまで牧畜や農業によって森林を破壊するしか選択肢がなかった地域社会が新たな経済的収入を得ることができるという。

FOSTERプロジェクトでは、土地の購入、植樹の準備、認証やCO2クレジットの取引に至るまで、誰もがすべてのプロセスが携わることができる。FOSTERプロジェクトでは、「FOSTERトークン」「TREEトークン」「O2PLUSトークン」という3つのトークンによってそれぞれのプロセスに関わることができる。

「FOSTERトークン」では、FOSTERプロジェクトの開発や土地の開発、取引所への上場など同プロジェクトのマーケティングを目的として発行される。FOSTERトークンは既に二度に渡るトークンセールが実施されており、投資家からはプロジェクトの発展を望む声も挙がっている。トークンセールの最終ラウンドは2022年3月に実施予定だという。

FOSTERでは1本の木と同等の価値をもつ「TREEトークン」は、新しい土地の購入や植栽、ケアやプロジェクト促進のための諸経費、FOSTERトークン所持者への配当金を加味して価格が決定されるトークンだ。

「O2PLUSトークン」は、FOSTERプロジェクトの森林再生活動で発生したCO2クレジットの国際証明書に基づいて発行される。証明書がトークン化され、O2PLUSトークンという形で取引所で取引がされる格好だ。このO2PLUSトークンの販売による収入はTREEトークン保有者全員に分配される仕組みとなっている。

プロジェクトの植樹は、ニュージーランド、コロンビア、パラグアイ、アラスカなど6つの国が対象とされている。コスタリカで実施された実験では、1本の木の植樹により80種の野鳥が増えたというデータもあり、地球温暖化の緩和とともに生態系の回復にも貢献することも報告されている。

シェルの元副社長を努めたFOSTERのMounir Bouaziz社長は次のように述べている。

「私はシェルに30年間勤務し、持続可能性、エネルギー移行、地球温暖化の課題について多くを学びました。次の30年は、私の国際的で多様な経験を生かして、自然に基づくソリューションに注力したいと考えています」

【参照記事】Solving the Climate Change Problem Using Blockchain Technology – Start of the FOSTER Project

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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム

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